【職種図鑑】広告制作
広告の企画立案から取材、コピー作成、デザインなどを手がけるマルチプレイヤー
仕事内容は？
広告の企画立案やコピー作成、デザイン、文章のクオリティチェック、スケジュールの進行から管理などを行います。多くの場合、営業担当とともにクライアント（お客さま）の要望を汲み取り、広告で目指したいゴールを決定。企業や店舗、人、商品などの取材を行うこともあり、普段聞けない貴重な話を聞けたり、さまざまな職業の人に会える面白さがあります。取材では、的確に情報を聞き出すために、下調べをする丁寧さやコミュニケーションが重要です。業務は個人で進める場合と、複数のスタッフとチームで進める場合があり、後者の場合は周りと連携を取りながら納品を目指します。最近では、単にクライアントの依頼を受けて、あるいは原稿だけを制作するのではなく、クライアントのイメージするコピー、デザインを提案しながら制作を進めていく提案型、コンサルティング型の制作者も増えています。アルバイトや契約社員として未経験での採用も多く、働きながら実績を作り、正社員へステップアップする人も多い仕事です。
必要なスキルは？
特に資格や専門知識などは必要ありませんが、パソコンでの作業が主なので、パソコン操作スキルは必要。Web広告も多いので、Illustrator､Photoshopなどを使ってのデザイン経験やグラフィックデザイン(ＤＴＰ)のスキルがあると有利でしょう。広告制作には多くの人が関わるため､文章力だけではなくコミュニケーションスキルは不可欠。取材もあるので、人と接するのが好きな人や好奇心が強い人には向いている仕事です。また、社会人経験や事務経験､接客経験などは、仕事の段取りや周りとのコミュニケーションなどに役立ちます。物事に柔軟に対応する力も重要。頑張って制作した原稿でも、クライアントに原稿を全体的に変えてほしいと言われれば、納得がいかなくてもクライアントの求めるイメージを最優先させ、要望や意見を受け入れる姿勢が必要です。
活かせる経験やスキル
・パソコン操作スキル
・Illustrator､Photoshopなどを使ってのデザイン経験
・グラフィックデザイン(ＤＴＰ)のスキル
・広告制作経験や広告業界経験
・社会人経験、事務経験、接客経験、コミュニケーションスキル
・臨機応変さ
転職お役立ちデータ
●転職難易度 … ★★☆☆☆
●平均給与 … 17.5万円
●求人募集の未経験OK比率 … 69.4％
●活躍の場
・1位 … 広告 71.2％
・2位 … 広告代理店 8.2％
・3位 … 広告制作 4.7％
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計
身に付くこと、キャリアステップ
広告制作は、企画立案･デザインからコピーまで1人でこなすことも多く、さらに紙媒体とＷｅｂ媒体の両方を担当することもあるので、クリエイターとして総合的な力が身に付くでしょう。また、一つとして同じ広告はないので、日々新しいことにチャレンジできますし、技術的な知識も増え、人間的にも成長を実感することができるはずです。職種未経験で採用された場合には、アシスタントからスタートし、その後制作スタッフとして経験を積みます。実績を積んだ後は、制作チームを束ねるマネージャーなどにステップアップする人やフリーランスとして独立する人も。広告業界は自由な社風の企業が多いため、キャリアアップを目指すなら、自らやりたいと手を挙げるのもポイントです。
この仕事に就く人のナマ声！
・一つの仕事を自分の力でやり遂げたとき、やりがいを感じます。（30歳／滋賀県）
・意見を尊重してくれる、または反対意見も遠慮なく言い合える仲間がいる。（38歳／東京都）
・以前担当した制作物を見て、今ではもっと高度なテクニックを使えると思ったときに成長を実感します。（27歳／兵庫県）
・残業が多い。（32歳／大阪府）
・日々勉強することが多い。（35歳／滋賀県）
・レベルが高い作品を要求されるのが大変です。（37歳／東京都）
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査
