【職種図鑑】編集・ライター(コピーライター)記者・アートディレクター
ゼロからものを作り上げる、文章とデザインのプロフェッショナル
仕事内容は?
編集者は書籍や雑誌を企画し、制作の段取りを決め、出版物ができ上がるまでを管理します。取材先への交渉や、原稿チェック、制作進行管理、予算の管理なども重要な仕事です。実際に作業段階に入ると、文章を書くのはライターに、イラストを描くのはイラストレーターに、写真を撮るのはカメラマンに…など、実務は専門家に任せます。商品の紹介文を書くコピーライターや雑誌や新聞の記事を書くライターや記者は、取材と執筆が中心。ライターの書いた文章にイラストレーターがイラストを描き足し、編集者やアートディレクターが文章やイラスト、写真などの素材をトータルでまとめあげ制作します。どの職種も、出版社か編集プロダクションで正社員、契約社員、アルバイトとして働く場合と、フリーランスの場合とがあります。ライター、コピーライター、アートディレクターは、出版社や編集プロダクションで経験を積み、フリーランスとして独立する人が多いです。独立後は、営業力やフットワークの軽さなども必要です。
必要なスキルは?
どの職種も特別な資格は必要ありません。未経験者でもやる気があれば挑戦しやすい仕事です。編集者は、さまざまな切り口から記事を企画する企画力や柔軟な発想力、流行感覚が求められます。各職種ともフォトグラファーやイラストレーターなどの専門家と仕事をするので、ものごとを正確に伝えることができ、スタッフとスムーズな関係が築くことのできる高いコミュニケーション能力が必要です。さらに、読解力や文章力、デザインに関わる美的感覚も求められます。また、自分のつくったものがクライアントには受け入れてもらえないということも時に起こります。そんなときにもめげない精神力や、相手の意見を受け入れる素直さが必要。締め切りを必ず守るという誠実さも大切です。
活かせる経験やスキル
・高いコミュニケーション能力
・Illustrator、Photoshopなどを使ってのデザイン経験
・グラフィックデザイン(DTP)のスキル
・柔軟な企画力
・出版や編集、印刷に関する専門知識
・校正スキル
転職お役立ちデータ
●転職難易度 … ★★★☆☆
●平均給与 … 19.6万円
●求人募集の未経験OK比率 … 52.0%
●活躍の場
・1位 … 出版 24.5%
・2位 … 広告 24.5%
・3位 … 印刷関連 10.8%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計
身に付くこと、キャリアステップ
編集者は、スタッフを取りまとめるリーダーシップや調整能力が身に付きます。自分で考えた企画が通るようになれば、企画力も身に付くでしょう。ライターを兼務した場合は、ライティング能力も身に付きますから、フリーランスになる場合に役に立ちます。よりスキルを広げておきたい人は、ライターを兼務できる編集者になるのがおすすめです。編集やライターを目指すなら、新聞社や出版社、編集プロダクションなどでアシスタントとして経験を積み、仕事を覚えるのが近道。仕事を覚えて人脈を築けば、独立してフリーランスとして働くことも可能です。
この仕事に就く人のナマ声!
・志望していた業界なので、今はどんな業務をしていても充実感があります。(27歳/東京都)
・現職の給料が前職の2倍。好きな事をしながらお金をもらえる事がうれしい。(24歳/東京都)
・専門性が高い業務なので、自主的に勉強を進めないとついていけず大変。(27歳/東京都)
・締め切りが近いと終電まで仕事が続く…。(37歳/大阪府)
・専門知識や経験が必要なので、毎日学ぶことが多いです。(24歳/東京都)
・残業が多い。(39歳/埼玉県)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査