転職面接でポロッと言ってない? 面接官に嫌われるひと言
転職での面接の際、面接官から嫌われる言葉があるのを知っていますか? 約1万件以上の面接を担当・同席した丸山貴宏さんの著書『そのひと言で面接官に嫌われます』から“言ってはいけないひと言”を紹介します。
×→「コミュニケーション能力には自信があります」
一見、アピールポイントとも聞こえる言葉ですが、面接官の中での“地雷言葉”の一つ。日々、面接の現場を体験している面接官は常に自分のコミュニケーション能力ついて勉強し闘っているため、そういう人を相手に軽々しくこの言葉を言うと“カチン”とくるものです。「コミュニケーション能力」とざっくりした言い方をせず「プレゼンテーションには自信があります」「人前で話をすることが得意です」と具体的に伝えましょう。
×→志望動機が「昔から好きだった」
新卒の学生ならまだしも、年齢を重ねた転職者が言うと「次元が低い」と思われてしまう言葉。なぜなら、誰でも簡単に言える志望動機であり、わざわざ言うことでもありません。そして「好き」という言葉は抽象的かつ主観的な表現であって、他人には証明しづらい言葉であることを覚えておいてください。
×→志望理由が「成長させてほしい」
各企業によって面接NGワードがありますが、この言葉を挙げた企業は何社かありました。例えば、「御社の研修制度で成長させてほしい」など「させてほしい」はどこまでも受け身で子どもじみた発言。転職者が面接の席で伝えるべきことは「なにをしてほしい」でも「なにがしたい」でもなく、あくまで「なにができるか」が重要なのです。
×→「人に感謝される仕事がしたい」
これは、今、転職者の発言でもっとも多い言葉の一つ。新卒採用の学生が言うなら許されるかもしれないですが、転職面接者の言葉としてはかなり幼稚な印象を受けます。確かに、仕事に対する考え方としては間違っていませんが、アウトプットの仕方が少々間違っています。この気持ちを正確に表現するなら「人に感謝されていることが、ダイレクトに感じられる仕事をしたい」になるでしょう。
×→「質問は?」「いえ、ありません」
面接終盤でよく聞かれるやりとりですが、面接官は「質問はありませんか?」と聞いたとき「ありません」「もう十分お話をうかがいました」と言われると「私は御社に興味がありません」の意味に捉えます。人は相手が自分に強い興味を示してくれるからこそ、自分も相手への興味が高まっていくもの。転職者がその会社で働くことをきちんとイメージしていたら、自然と質問は出てくるはずです。
【書籍紹介】
『そのひと言で面接官に嫌われます』青春出版社
丸山貴宏 著
大手企業で7年間人事担当採用責任者を務め、現在では1000社を超える顧客の採用面接をサポートしている著者による「最高の面接」を実現させるためのノウハウを紹介。