U29(ユニーク) 女子プロジェクト

「なんか良いことないかな~」と嘆くU29女子へ。「良いこと」を引き寄せるための10の法則

「なんか良いことないかな~」と思うだけじゃダメ!
「つまらない毎日から抜け出す方法」を身に付けよう

上手くいかないことが多いとき、仕事に追われて心に余裕のないとき、何の変化もなくただ時間だけが過ぎていくように感じられるとき……。「あ~、なんか良いことないかな~」と、つい考えてしまいがち。

「良いこと」は向こうからやってくるものではなく、自分で引き寄せるものとは言いますが、そのためには何をすればよいのでしょう? 

今回は、心理カウンセラーの植西聰さんに、「良いこと」を引き寄せるためのヒントを教えていただきました。

 

「期待する」よりも「希望する」意識で

そもそも「良いことないかな~」と思うとき、その裏側にはどのような心理があるのでしょうか?

まずは、現状に満足していない気持ちです。仕事でも恋愛でも、あまり上手くいっていなかったり、落ち込むようなことがあったりという、マイナスの状態のときですね。

もう一つは、何か変化を求める気持ちです。「資格を取りたい」「転職したい」「結婚したい」など、今の自分から脱皮して、何かを変えたいと考えている場合の延長にあるのでしょう。

さらに、「なんか良いことないかな~」というのは受け身の状態で、人から与えてもらいたいという気持ちが強い傾向にあります。

ですが他人任せで期待するのではなく、“自ら希望する”という意識をもって働きかけていくほうが、引き寄せる力は大きくなります。「良いこと」がやってくるのを待っているより、やはり自分から行動するほうがよいのです。

 

自分を信じてチャレンジすることが大事

「良いこと」を呼び込むための第一歩として、日頃からどんなことを心がけるとよいですか?

まず、「目標に向かって行動すること」です。

漠然とした目標よりも、「〇歳までに〇〇をやる」など、具体的に決めた方がモチベーションが上がります。

次に、どんなことも「プラスに捉えること」。

例えば「もう30歳だから、あれもこれも急がなきゃいけないんだ……」と思うより、人生を長い目で見て、「まだ30歳だから、あれにもこれにも挑戦できる!」と考える。「あと3か月しかない」は「まだ3か月もある」と思えれば、気が楽になります。
 
仕事で、忙しいときに限って買出しなどを頼まれたとしても、「なんで私なの?」ではなく、「運動になって良かった」「リフレッシュできた」と思えばよいのです。

確かに、視点を少し変えるだけでプラス思考になれますね。ただ、抵抗感がある人も少なくはありません。

物事のプラスの面を見るよう発想を転換することは、普段、ついマイナス面を見てしまう人にとって、強く意識していないと難しいもの。抵抗もあるかもしれません。ですが、何事もプラスに捉えるよう日々意識していれば、気づけばそれが普通の状態になっているはずです。

努力すればできることなのに、難しいと思って簡単に諦めてしまう傾向があるように感じます。

もしかすると、自己評価が低くなっているのかもしれませんが、「必ずできる」と自分を信じて、チャレンジしてみましょう。

 

実践したい5つの行動

行動に関する著書を多く手がけられていますが、「良いこと」を引き寄せるためのコツを教えてください。
「良いこと」を引き寄せるために、私も日々実践しているのが下記の5点です。

1:思い立ったらすぐに行動に移す
「思い立ったが吉日」ということわざがありますが、「これ、やってみたいな」とちょっとでも思ったら、まず実行してみましょう。

行きたいイベントがあったのに、すぐに申し込まなかったため、満員になってしまったという経験はありませんか? すぐに行動に移さないと、チャンスを逃してしまうことは非常に多いのです。

例えば「転職したい」と思ったら、転職サイトに登録したり、企業について調べたり、転職経験のある友人に会ったり、履歴書を買ってきたり。すぐにでもできることはいろいろあります。大切なのは、たとえ小さくても、新しい一歩を踏み出すことです。

2:迷ったときほど動いてみる
同じように、「やろうかな」「やめておこうかな」と迷ったときは、必ずやったほうがいいでしょう。結果がどうあれ、行動したときより、行動しなかったときのほうが後悔は大きいものです。

資格を取りたいなら資格学校の授業を覗いてみる、そろそろ実家を出て一人暮らしをしようか悩むのなら内見に行ってみるなど、目的に合った場に行ってみると、予想外に必要な情報が得られたり、良い刺激を受けたりして、行動したことで得られることは必ずあるものです。

3:何にでも挑戦してみる
人の体験や意見を聞いただけでは分からないことも多いもの。何事も、できるだけ自分で実際にやってみるべきです。

行動を起こさないことには、失敗することがないかわり、成功をつかむこともできません。

シンデレラだって、舞踏会に行ったおかげで幸せをつかめたのです。自分から積極的に行動して、希望をもって明るくふるまっていれば、自然と「良いこと」が引き寄せられてくるものです。

4:変化のある行動をする
毎日、決まった時間に、自宅と会社を往復するだけでは、特別なことは起こりにくいです。いつも同じ道ではなく、ときには違う道を通ってみる、読んだことのない雑誌を読んでみる、観たことのないジャンルの映画を観てみるなど、ちょっとした行動を変えてみましょう。

友人や知人の誘いにのって出かけたり、誰かの趣味に付き合ったりしてみるのもいいでしょう。

誰かに何かの催しに誘われたら、時間が許す限り、行ってみましょう。仮にその催しがあまりおもしろくなかったとしても、意外なところで悩んでいたことの問題解決の糸口が見えたり、探していた出会いが待っていたりすることもあるのです。

5:コツコツと継続する
「継続は力なり」というように、一つのことを続けてみるのも大事です。

その際、最初の目標が大きすぎると実現が難しく、途中で挫折してしまうこともあるので、目標を段階的に積み重ねていく方法もあります。

いきなり富士山の頂上まで登ろうと思うと大変です。まずは5合目を目指してみる。そして、5合目に着いたら次は7合目、最終的には頂上へ、と目標を少しずつ高くしていきます。コツコツと努力を続けていれば、いつかは最終目標を達成できるはずです。

 

心がけたい5つの話し方

行動のうち、話し方や口癖なども影響が大きい気がします。具体的なアドバイスをいただけますか?
話し方や使う言葉によって、自分だけでなく、相手の気持ちや行動も変わってきます。ぜひ次の5つを実践してみてください。

1:ネガティブワードは封印する
「つまらない」「ついていない」などのマイナスの言葉はもちろん、愚痴や不平不満、人の悪口などもすべてネガティブワードです。できるだけ使わないようにしましょう。

その代わり、「うれしい」「楽しい」「幸せ」「愛している」「ついている」などプラスの言葉を使ってください。日本には昔から「言霊(ことだま)信仰」がありますが、プラスの力をもつ言葉を使うと、「良いこと」が引き寄せられるようになります。

2:「3D言葉」は避ける
「でも」「だって」「どうせ」という言葉が口癖になっている人がいます。これらのローマ字表記の頭文字をとって、私は「3D言葉」と呼んでいますが、その後に続くのは否定や拒絶、言い訳などのネガティブな言葉です。

聞いている相手もいい気分にはなりませんし、使うほうもマイナス思考から抜け出すことができません。意識して、できるだけ避けるようにしましょう。

3:感謝の言葉を使う
何かしてもらったら、「ありがとう」「おかげさまで」など、感謝の言葉をすぐに相手に伝えましょう。すべての言葉の中で、いちばん大きなプラスのエネルギーをもっているのは「ありがとう」です。

素直に気持ちを伝えると、相手もうれしい気持ちになるでしょう。また、感謝の言葉を口にすることで、「自分も人を助けられる人間になろう」という前向きな意欲が湧いてくるのです。

4:ほめ言葉を使う
人の良いところを見つけて、ほめるようにしましょう。
「さすがですね」「すごいですね」などのほめ言葉は、コミュニケーションを円滑にし、相手の気持ちをポジティブにします。

そしてほめ上手になると人から好かれ、人間関係が良くなります。その結果、恋愛や家庭や仕事も上手くいき、願いも叶いやすくなるのです。

自分に対しても、「よくやっているね」「我ながら立派だと思う」などと、プラスの言葉をかけるようにしましょう。自分をほめたり励ましたりしているうち、自分が好きになり、自信を持てるようになります。

5:話すときは笑顔を心がける
笑顔をつくることで、心は明るく前向きになり、プラスの状態になります。そして、笑顔で話しかけると、人は心を開いてくれます。

ある心理学者の実験で、被験者を男女混合の二つのグループに分け、一つのグループは無表情で、もう片方のグループは笑顔で会話をしてもらったところ、無表情のグループは会話がまったく盛り上がらず、笑顔のグループは会話がどんどん弾んだという結果も出ています。

初対面だと緊張して、笑顔になれないという人は、鏡に向かって微笑む練習をしてみましょう。怖い顔や暗い表情をしていては、「良いこと」を引き寄せることはできません。

 

心がプラスの状態だと「良いこと」が引き寄せられる

行動と話し方について、分かりやすく説明していただき、ありがとうございます。少しずつなら実践できそうです。

一つでも二つでも実践すると、自信がつき、前向きで意欲的になれるでしょう。

いずれにしろ、受け身のまま「なんか良いことないかな~」と思うだけではなく、自分の人生は自ら進んで行動することで、充実させていかなければなりません。

行動してみて、失敗したとしても、それは途中まで進んだ証拠。失敗のない人生より、満足感を得られる可能性が高くありませんか? ですから、ちょっとしたことで諦めず、継続してほしいと思います。

どんなことにもプラスとマイナスは混在していて、100%上手くいくことなどありません。たとえ全体の49%がマイナスでも、51%がプラスならいい、というくらいに捉えてほしいものです。

そして、イヤなこともトラブルも“成功のヒント”として受け止めて、次の行動に活かしていきましょう。

 

「良いこと」はただ受け身で待つのではなく、具体的な目標を掲げて希望することが重要です。そして、その実現のために積極的に行動し、周囲の人とはポジティブな話し方を心がけましょう。

そうすることで心がプラスの状態になり、幸運やチャンス、良い人との出会いなど、さまざまな「良いこと」が引き寄せられます。

全ては「あなたの心次第」。意識して、心をプラスのエネルギーで満たすことが大切です。

植西 聰(うえにし あきら)
東京都出身。著述家。学習院大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、人生論の研究に従事。独自の「成心学」理論を確立し、著述活動を開始。国内で約400冊、海外で約30冊の出版実績がある。1995年には「産業カウンセラー」(労働大臣認定)を取得。
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