【職種図鑑】システムエンジニア・プログラマー・エンジニア
情報システムの設計、運用に関わるITスペシャリスト
仕事内容
SE(システムエンジニア)はコンピュータを動かすためのプログラムと、ハードウェア(機械)を組み合わせ、コンピュータシステムを設計する技術者のことをいいます。プログラマーはプログラム言語を用いてプログラムを組み、システムやソフトウェアを作る仕事です。具体的には、パソコンのアプリケーション開発やゲーム制作などを行います。エンジニアには、ネットワークのスペシャリストとして設計や構築、運用に携わるネットワークエンジニアなどがあり、企業のLAN構築から店舗のPOSレジシステムの開発など、仕事内容もさまざまです。SEはシステムやソフトウェア開発会社、一般企業の情報処理部門などで活躍しています。プログラマーの勤務先はコンピュータメーカーやソフトウェア開発会社、情報処理サービス会社など。最近では一般企業や官公庁、研究機関などにも活躍の場が広がっています。どの仕事も学歴や専攻は問われないことも多いですが、事前にITや情報処理の知識があると仕事に役立つでしょう。
必要なスキルは?
資格は必要ありませんが、コンピュータへの関心が高いことが基本条件。就業先によっては研修も充実しており、未経験でもチャレンジしやすい仕事です。資格としては、基本情報技術者試験やサーティファイ情報処理能力認定委員会が実施するC言語プログラミング能力認定試験などがあり、習得しておくと有利でしょう。どの仕事もデスクワークが中心。長時間机に向かうことを苦にしない根気強さや集中力が必要です。また、仕事の性格上、情報収集力や分析力、計数能力、物事を総合的にとらえる力が重要。SEの場合は、複数のエンジニアが協力してシステムを構築することも多いので協調性も必要。プログラマーと意思疎通を図るコミュニケーション力も大切です。
活かせる経験やスキル
・基本情報技術者試験(国家資格)
・サーティファイ情報処理能力認定委員会が実施するC言語プログラミング能力認定試験
・根気強さや集中力
・情報収集力や分析力、計数能力、物事を総合的にとらえる力
・コミュニケーション能力
転職お役立ちデータ
●転職難易度…★★★☆☆
●平均給与…20.2万円
●求人募集の未経験OK比率…43.5%
●活躍できる業種
1位……商社(ソフト) 47.8%
2位……プラント 17.4%
3位……広告 13.0%
身に付くこと、キャリアステップ
コンピュータシステムを設計する技術やプログラム言語、ネットワーク設計や構築、運用など、コンピュータに関するさまざまな知識やスキルがアップするでしょう。ソフトウェア開発やシステム開発においてプログラマーは重要な存在です。SEが優れたシステムを設計しても、それを実現できるプログラマーがいなければ、それを形にすることはできません。設計されたシステムを実現するには、その設計を理解する能力も必要。プログラマーの中にはSEを兼任したり、プログラマーからSEにステップアップする人が多くいます。