【職種図鑑】キャリアカウンセラー・派遣コーディネーター
適職・転職探しや将来のキャリアアップを支援する仕事
仕事内容は？
キャリアカウンセラーは転職や就職を考えている人や、企業の中でのキャリアステップを計画している人を支援する仕事です。その人の能力や将来への志向、経験を踏まえ、最適なキャリアの積み方をアドバイスしていきます。働く場は、一般企業をはじめ、人材派遣会社のキャリア相談室、自治体の就職支援機関や教育機関の進路相談室など。経験を積んで、フリーランスで活躍するケースも多く、キャリアコンサルティング事務所を開業する人も。派遣コーディネーターは、派遣スタッフを必要とする企業と、派遣という就業形態で働きたい人をマッチングさせるために尽力します。人材が必要な企業に、どういった経験や人柄が希望かをヒアリングし、派遣会社に登録したスタッフの中から職務経歴やキャリアなどが合う人材を斡旋します。就業後の企業へのフォローや、派遣スタッフの精神的なケアやアドバイスなども行います。業務のアウトソーシングが進む近年、派遣スタッフの需要は増加しており、派遣コーディネーターの求人も増えています。
必要なスキルは？
資格は必須ではないので、未経験でもチャレンジできる仕事です。資格としては、いくつかの民間団体が資格認定制度を設けています。資格を取得してカウンセリング理論とスキルを学べば、相談者の希望の就職や転職をかなえるためのノウハウやキャリアアップ方法の適切なアドバイスができるようになります。例えば、特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会（JCDA）ではキャリア・デベロップメント・アドバイザーの資格が取得可能です。どちらも人の仕事人生をより明るいものに変える職業なので、相談者の悩みや不安、将来への希望をじっくり聞き出せる聞き上手な人、人の役に立ちたいという人が向いています。企業で採用業務をしていた人は即戦力として重宝されるでしょう。
活かせる経験やスキル
・キャリア・デベロップメント・アドバイザー（特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会〈JCDA〉）
・コミュニケーション能力
・人事部などでの採用業務経験
・聞き上手なこと
転職お役立ちデータ
●転職難易度 … ★☆☆☆☆
●平均給与 … 21.4万円
●求人募集の未経験OK比率 … 85.1％
●活躍の場
・1位 … 人材派遣 58.0％
・2位 … 業務請負業 8.5％
・3位 … 職業紹介 8.0％
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計
身に付くこと、キャリアステップ
カウンセリング理論とスキルが身に付きます。キャリアカウンセラーや派遣コーディネーターは、どういった仕事が自分に合っているか悩んでいる人にアドバイスすることで、人の能力や可能性を掘り起こします。それがきっかけで相談者が天職に出合えることもあり、人を支援することに喜びを感じられるようになるでしょう。また、1対1でじっくり相手の話を聞くので、人の言葉の裏にある感情にまで目を向けることができるようになります。ステップアップとしては、企業内においては、マネージャー職などにステップアップしたり、実務を経験した後にフリーランスとして独立する人も。人とじっくり話すことが得意になるので、就職セミナーやイベントなどで講師の仕事をする人もいるでしょう。
