【職種図鑑】助産師

2013年11月14日

妊娠・出産をサポートし、人の命の誕生に立ち会える仕事

【職種図鑑】助産師

仕事内容は?

助産師は妊娠中や出産時、産褥期(さんじょくき)に健康管理や食事、運動などの生活指導やアドバイスを送り、正常分娩時に出産の介助として助産を行う仕事です。分娩、出産後も体調管理や母乳指導、乳児指導など、妊娠から出産、育児に至るまでの一連の流れを指導します。助産師は赤ちゃんが好きという気持ちはもちろん必要ですが、死産など悲しい場面に立ち会うこともあり、人の命に対して真摯に向き合える強い精神力が必要です。妊婦は自分の体や、おなかの中の赤ちゃんについて不安を抱えていることが多く、妊娠が原因で体調を崩す人もいます。そんな妊婦の気持ちに寄り添い、話に耳を傾けることで、妊娠・出産に対する不安を取り除くのも助産師の仕事です。活躍の場は、大学病院、総合病院の産婦人科や診療所、助産院、地域の保健センターなど。また、助産師は個人で助産院を開業することが認められています。困難な出産や何か問題がありそうな場合は、助産師だけでは助産ができないため、医師がいる病院を紹介します。

必要なスキルは?

助産師は現在女性だけに認められている資格です。基礎助産学や助産管理、助産診断・技術学などの専門知識や技術に加えて、国家試験に合格して国家資格を得ることが必須となっています。看護専門学校または看護系の短大を卒業後、看護師国家試験に合格し、看護師資格を取得し、さらに指定された養成校で1年以上必要な知識を学び、実習で実践的な技術を身に付けて初めて国家試験の受験資格を得ることができます。一部の4年制看護大学または専門学校では、養成課程の中に助産師養成カリキュラムを加えており、そこで学んだ場合は、看護大学の課程を修了すれば、看護師、助産師、両方の国家試験の受験資格を得ることができます。ただし看護師試験が不合格だと助産師免許は取得できません。

活かせる経験やスキル

・助産師・看護師・准看護師の国家資格
・強い精神力
・人を包みこむ温かさ
・人の話に耳を傾けられること
・細かい気配りができること
・責任感

転職お役立ちデータ

●転職難易度 … ★★★★★
●平均給与 … 34.0万円
●求人募集の未経験OK比率 … 0%
●活躍の場
・1位 … 医療(その他) 98.3%
・2位 … その他学校教育 1.7%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計

身に付くこと、キャリアステップ

助産師として、基礎助産学や助産管理、助産診断・技術学などといった専門知識と技術が身につきます。このような処置をする際にはこういった器具を使用するといった技術や知識も習得できるでしょう。また、助産師は精神的に不安定になりがちな妊婦のよき相談相手。相手の不安を受け止め、真摯に向き合うことで、相手との信頼関係を築くことができるようになるでしょう。助産師になるためには看護師資格が必須なことから、まず看護師として経験を積むことが多いようです。実務経験後、ステップアップやキャリアチェンジのために助産師資格を取る人も。経験を積んだ後、独立して自ら助産院を開くことも可能です。

この仕事に就く人のナマ声!

・自分のやりたい仕事ができるのが幸せ。(35歳/大阪府)
・貯金額が増えた。(27歳/東京都)
・今まで夜勤業務を行っていなかったので、これから夜勤業務に入っていけるか心配。(35歳/大阪府)
・責任が重いです。(31歳/愛知県)
・残業が多い。(27歳/東京都)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査

助産師のお仕事を探す

仕事内容まるわかり職種図鑑
その他の看護師図鑑をみる