【職種図鑑】デザイナー

2010年01月01日

華やかなファッションの世界で、自分の手でトレンドを生み出せる仕事

【職種図鑑】デザイナー

仕事内容は?

あらゆる服を企画・デザインし、形にして世に送り出すのがファッションデザイナー。具体的には、デザイン画作成や縫製仕様書、指示書制作、素材選定、メーカーへの指示、サンプル依頼、サンプル修正、コスト交渉、納期管理、パタンナーへの指示などを行います。アパレルメーカーや個人ブティック、デザイン事務所などに所属するか、個人ブランドを立ち上げ、レディース、メンズ、キッズ、ベビー、インナー、スポーツウェア、帽子、小物など、さまざまなファッションアイテムのデザインをします。デザイナーというとセンスやデザイン力を注目されがちですが、実際はそれらと同じくらい企画力が重視されます。想定されたターゲットに対し、「何をテーマに、どんな素材を使い、どんなアイテムをつくるか」といった企画力を発揮できる人が向いているでしょう。雇用形態は正社員か契約社員が多く、未経験者はパタンナー業務から始めたり、アシスタントからスタートすることも。経験を積み、フリーランスで活躍する人も多い仕事です。

必要なスキルは?

デザイナーになるために必須の資格はありませんが、生地や素材、型紙・縫製の知識を専門学校や大学の服飾学部で学ぶ人が多いです。「ファッションが好き」というのはもちろん、デザイン力や独創性、発想力、感性などの個人のセンスが求められます。また、シーズンごとに「どんな服をつくるか」を企画する力や、パタンナーや製造工場などのさまざまなスタッフと円滑にコミュニケーションを取る能力があることも必須条件。ほかにも企画・デザインをする上で、流行や市場の動向、最新のデザインに関する情報は重要となるので、就業前からさまざまな情報に対するアンテナをはっておくといいでしょう。あると有利な資格として、洋裁技術検定やパターンメーキング技術検定や、ファッション色彩能力検定といった色彩・コーディネートに関する資格が挙げられます。

活かせる経験やスキル

・アパレルメーカーやデザイン事務所での勤務経験
・服飾系の専門学校や大学の服飾科卒業経験
・企画力
・デザイン力
・情報収集能力
・手先の器用さ
・コミュニケーション能力
・美的センス

転職お役立ちデータ

●転職難易度 … ★★★★☆
●平均給与 … 20.8万円
●求人募集の未経験OK比率 … 36.6%
●活躍の場
・1位 … 服飾雑貨 14.7%
・1位 … 商社(アパレル) 14.7%
・3位 … 商社(婦人服) 11.0%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計

身に付くこと、キャリアステップ

ファッションに関する企画力やデザインスキルがアップするのはもちろん、周りのスタッフをまとめる調整能力やコミュニケーションスキルが身に付くでしょう。デザインを企画するところからスタートし、完成するまでの工程は非常に長いもの。手がけたアイテムが店頭に並び、お客さまが服を手に取ったり、街中で自分の服を着ている人を見たときには、この上ない達成感を感じることができます。ファッション業界は、常に注目を集める業界。手がけたデザインがターゲットの心を掴むことができれば、雑誌やテレビなどで注目されたり、ブームを築くことも。また、経験を積み、さまざまな洋服のデザインを手がけていけば、実力次第でオリジナルブランドを立ち上げ、独立することも可能です。

この仕事に就く人のナマ声!

・個々に仕事を進めるため、休みが取りやすく、スケジュールをたてやすい。(27歳/東京都)
・自分の作ったものが世に出て、売り上げが伸びるとうれしい。(34歳/大阪府)
・仕事で海外出張できる!(33歳/東京都)
・デスクワークで運動不足。(34歳/大阪府)
・短サイクルで新しいデザインを考え、それが売れるように数字で結果を出さなければならない。(33歳/東京都)
・上司や取引先との飲み会が多い。(27歳/東京都)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査

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