【職種図鑑】バイヤー・仕入れ業務
売れ筋商品を見極めて買い付けを行い、値段やレイアウトまでを決める仕事
仕事内容は?
バイヤー・仕入れ業務は、生産元から売れると思う商品を見極めて買い付け、店に並べるのが主な仕事です。買い付ける商品は洋服、靴、宝飾品、家具、家電、雑貨、食品などさまざま。セレクトショップでは、靴、洋服のみなどジャンルを絞ることもありますし、デパートや量販店では、複数の売り場の商品の買い付けを一手に任されることもあります。購入商品が決まったら、値段を決めたり、販売スタッフや広報担当者に商品のコンセプトを伝えたり、商品のレイアウトを考えることも。商品の魅力を最大限に引き出すのもバイヤー・仕入れ業務の大切な仕事です。仕入れる個数や品ぞろえも調整するため、企業の売り上げ・経営の要とも言えます。この仕事の醍醐味は、時代を先取りする面白さを感じられること。そのためには日ごろから、テレビやインターネットでの情報をチェックしたり、街で新商品をチェックしたりして、流行に敏感になることが必要。また、良い商品を選ぶセンスだけではなく、商品を確実に売るための分析力・計算力も重要です。
必要なスキルは?
必要な資格はありません。例えばファッション業界のバイヤー・仕入れ業務であれば、ファッションセンスは欠かせませんし、百貨店や量販店で働く場合はさまざまな商品の買い付けを担当するため、特定のジャンルの知識というより幅広い視野を持っているかがポイントになります。どのジャンルでも必要になるのは、自分の感性だけでなく、それが売れるかどうかという見極めができること。客観的に市場を分析したり、自社の店舗の売れ筋商品をデータから把握する分析能力が重要です。また、海外への買い付けも必要となるので、英語などの語学力があると役立ちます。交渉相手が外国人であっても物怖じをせず、対等に交渉できるような性格の人が向いているといえるでしょう。
活かせる経験やスキル
・営業職の実務経験や、目指す業界の勤務経験
・データ・情報分析能力・計算力
・英語などの語学力
・交渉能力
・ファッションセンス
・流行に敏感なこと
・コミュニケーション能力
転職お役立ちデータ
●転職難易度 … ★☆☆☆☆
●平均給与 … 20.1万円
●求人募集の未経験OK比率 … 84.4%
●活躍の場
1位 … 通信販売 20.0%
2位 … 商社(アパレル) 15.6%
3位 … その他商社 13.3%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計
身に付くこと、キャリアステップ
冷静な判断力や分析能力はもちろん、売り上げに結びつく販促やプロモーションへのアイデアを出す能力も身に付くでしょう。ファッション業界で活躍する場合には、高いファッションセンスも身に付きます。バイヤー・仕入れ業務では、実務経験のある人材を募集する傾向が高いです。未経験での求人もありますが、販売スタッフとして店の客層を把握したり、売れ筋商品を分析するなどの経験を積むところからスタートし、力がついたころに少しずつ商品の買い付けを任せてもらえるケースが多いようです。販売スタッフとして、まず商品の売れ筋やファッションの商品知識、売り上げ管理などについてのノウハウを学びましょう。