【職種図鑑】スポーツインストラクター
科学的なメニューで指導を行い、スポーツの楽しさを伝える専門家
仕事内容は?
最近、健康増進やストレス解消や余暇の有効利用、ダイエットなどの目的で、アスレチック、スイミング、エアロビクスなどのトレーニングを楽しむ人が増えています。スポーツジムやフィットネスクラブなどにおいて、こうした人たち一人ひとりに合った運動メニューを考えたり、水泳、ヨガ、エアロビクス、ダンスなどの指導をする専門家がスポーツインストラクターです。型どおりに実技を指導するだけではなく、科学的に裏づけられたトレーニングメニューを作り、個人の希望や年齢、体力に応じた指導をします。身体のケアだけではなく、ときには悩みを聞いたり、相談に乗ることも仕事の一つ。相手の立場になり、気持ちよくスポーツができる環境づくりを心がけてください。スポーツインストラクターは運動を指導し、お客さまから見られる立場であるため、常に自分の身体も鍛え、体形を維持しなければいけません。スポーツクラブは土日や夜間、早朝から営業しているところもあるので、勤務形態は交代制のところが多いでしょう。
必要なスキルは?
スポーツが好きなことが第一条件です。そして教えることを苦にせず、面倒見の良さが求められます。指導するスポーツに関しては、一定水準以上の技術を持っていることが条件となります。特別な資格は必要なく、未経験求人も多い職種です。同じことを繰り返し教えることも多いので、粘り強い性格で話し上手なことも大切。民間の施設などでは、営業センスも必要になるでしょう。ステップアップを目指すなら、日本フィットネス協会主催のフィットネスインストラクターの各種資格を取得するのもいいでしょう。ダイビングやスキー、スノーボードなどは、各団体が認定するインストラクター資格があるのでチェックしておきましょう。
活かせる経験やスキル
・フィットネスインストラクター資格
・各種インストラクター資格(ダイビングやスキー、スノーボードなど)
・営業スキル
・粘り強さ
・コミュニケーション能力
転職お役立ちデータ
●転職難易度 … ★☆☆☆☆
●平均給与 … 19.5万円
●求人募集の未経験OK比率 … 96.4%
●活躍の場
・1位 … スポーツ施設 22.9%
・2位 … カルチャー教室 2.8%
・3位 … 小売(医薬品) 1.6%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計
身に付くこと、キャリアステップ
運動能力のほか、運動生理学、栄養学などの知識が身に付きます。指導する相手は幼児からシルバー世代まで幅広く、年齢層や体力レベルなどを考慮して指導をするため、細かいところまで気遣いができるようになるでしょう。また、お客さま一人一人に合った運動メニューを考えることにより、食生活など健康全般などについても関心を持ち、勉強を続ける人もいるかもしれません。キャリアステップとしては、スポーツジムやフィットネスクラブなどでのインストラクターとして実務経験を積んだ後、フリーランスとして活動する道もあります。