【職種図鑑】インテリアコーディネーター・デザイナー
センスを活かして快適空間を企画・提案するプロフェッショナル
仕事内容は?
インテリアコーディネーターは、お客さまの好みや希望、生活スタイルに応じて、家具や照明、カーテン、カーペット、壁紙など、室内全体のインテリアプランニング・コーディネートを行います。住まいを手掛ける場合には、まずどういった雰囲気にしたいかというほかに、家族構成や予算などをヒアリング。それらをもとに、お客さまの要望に合った空間を提案します。見た目だけでなく、住む人のライフスタイルを考えた空間を提案することが重要です。コーディネーターは個人住宅のほか、レストランやホテルなどの商業施設、ショールームや学校、病院なども活躍の場です。インテリアデザイナーは住宅やオフィス、自動車、飛行機など室内装飾を必要とする空間デザインを行います。どちらも感性を活かし、イメージを形にする仕事。心地いい空間を提案するためのセンスや美的感覚が求められます。お客さまに満足してもらうため、相手の要望を引き出すコミュニケーション能力や、実際に住んだときのことを考えることができる想像力も大切です。
必要なスキルは?
インテリアコーディネーターになるために必須の資格はありません。ただし、インテリアコーディネーターとして働く人の多くがインテリアコーディネーターの資格(例:公益社団法人インテリア産業協会が主催する資格)を取得しており、インテリア業界や住宅関連企業などに就職・転職をする際に有利になることが多いと言われています。インテリアデザイナーにも必須の資格はありませんが、建築や美術の基礎知識が必要なので、未経験者はインテリアデザインの事務所や家具メーカー、住宅設備メーカーなどで働きながら、現場で実務経験を積んでいくのがおすすめです。インテリアデザイナーは、建築技術教育普及センターが主催する資格を取得して、基礎知識を学ぶといいでしょう。
活かせる経験やスキル
・公益社団法人インテリア産業協会が主催する資格(インテリアコーディネーター)
・公益社団法人建築技術教育普及センターが主催する資格(インテリアデザイナー)
・具体的な企画やプランを立てる能力
・プレゼンテーション能力
・コミュニケーションスキル
・想像力
転職お役立ちデータ
●転職難易度 … ★★☆☆☆
●平均給与 … 20.0万円
●求人募集の未経験OK比率 … 75.3%
●活躍の場
・1位 … 人材派遣 19.1%
・2位 … 不動産 16.9%
・3位 … 住宅 12.4%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計
身に付くこと、キャリアステップ
インテリア全般の知識、建築パースや住居の間取りなどの知識が身に付きます。また、リビング、キッチン、ベッドルームなど、それぞれの部屋の性質も熟知するようになるでしょう。また、お客さま(依頼主)とじっくり話し合いを行い、満足のいく空間作りをするため、ヒアリング力や企画・提案力も身に付きます。自分のセンスを押しつけるのではなく、お客さまの希望を最優先できるようになるでしょう。どちらも実務経験を積んだ上で、インテリアショップを独立開業したり、フリーランスのインテリアコーディネーター・デザイナーとなって活躍する人もいます。
この仕事に就く人のナマ声!
・今までにない経験ができることがうれしい。(34歳/愛知県)
・責任が重いのが大変です。(34歳/愛知県)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査