【職種図鑑】ホームヘルパー
高齢者や障害者の自立した生活を支援する仕事
仕事内容は?
ホームヘルパーは、高齢者や障害者の介護や自立した生活の支援を行います。サービスには大きく「在宅支援サービス」と「デイサービス」の2つがあります。「在宅支援サービス」は利用者の自宅を訪問し、買い物、食事の支度、洗濯や掃除、ベッドメイキングのほか、食事や排泄の介助、衣服の着脱、清拭、歩行介助、車いすの移乗などを行います。「デイサービス」は、利用者を送迎車で迎えに行き、その後、施設で体操や入浴、昼食、レクリエーション(カラオケ、習字、将棋、囲碁など)などスケジュールに沿った形で介助にあたります。夕方、送迎車で利用者を自宅まで送り届けます。料理や掃除などの家事や、人の身の回りの世話をするのが好きな人に向いているでしょう。話を聞くことで相手の体調や生活の変化も見なくてはならないため、聞き上手なことも重要なポイントです。就業先は介護老人保健施設、病院、社会福祉協議会、民間の介護サービス会社など。雇用形態は正・契約社員のほか、登録型ホームヘルパーもいます。
必要なスキルは?
ホームヘルパーの仕事をするためには、介護職員初任者研修課程(130時間)を受講する必要があります(2013年より新制度に移行※)。ほか、医学知識があると高齢者や障害者と向き合う上で役立ちます。また、こうした方々を介助する際に一番必要なのは、思いやりの心です。面倒をみてあげているというお仕着せの気持ちではなく、自立した生活のために支援しているという気持ちで臨むことが大切です。ほか、コミュニケーションスキルが高い人、訪問介助もあるので秘密保持できる人が向いているでしょう。介助の際、利用者に厳しいことを言われたり、立ちっぱなしということもあるため、体力、精神力が必要となります。 ※ホームヘルパー2級が「介護職員初任者研修」に改編
活かせる経験やスキル
・介護職員初任者研修課程(130時間)
・介護福祉士、ケアマネジャー資格
・コミュニケーション能力
・医学知識
転職お役立ちデータ
●転職難易度 … ★★★☆☆
●平均給与 … 18.3万円
●求人募集の未経験OK比率 … 50.2%
●活躍の場
・1位 … 福祉関連 67.0%
・2位 … 医療(その他) 14.0%
・3位 … 人材派遣 8.1%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計
身に付くこと、キャリアステップ
介護技術のほか、その場その場に合わせた臨機応変な対応ができるようになります。利用者はもちろん、その家族ともうまくやっていくには、シチュエーションごとに、どういう言い方をすればいいか、どのような態度であればいいかを瞬時に判断しなければなりません。これらは経験を積む中で身に付いていくでしょう。また、話し相手を欲しがっている利用者とは、適度におしゃべりをする。きちんとサービスを提供してほしいという利用者には、手際よくやるべきことをこなしていくといった柔軟性も身に付きます。実務経験を積み、介護福祉士やケアマネジャー資格を取得し、主任や管理職にステップアップする道もあるでしょう。
この仕事に就く人のナマ声!
・相手の笑顔が見ることができたときにやりがいを感じます。(37歳/北海道)
・長く働けそう。(39歳/大阪府)
・聞き上手になったと感じることが多々ある。(26歳/神奈川県)
・立ちっぱなしの仕事なので、日々の体調管理が必要です。(26歳/神奈川県)
・利用者さんに怒られるとへこみます。(28歳/愛知県)
・ホームヘルパー資格を持っていますが、座学だけではわからないことが実践で学べます。(30歳/長野県)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査