【職種図鑑】歯科助手

2010年01月01日

受付、会計から歯科医師のサポートまで。幅広い業務をこなす歯科助手

【職種図鑑】歯科助手

仕事内容は?

歯科助手は、歯科医院で受付・会計、歯科医師や歯科衛生士の診療サポートなど、さまざまな業務を行います。歯科医師に器具を渡したり、患者に声をかけてリラックスさせたり、歯科助手は歯科医院において欠かせない存在です。歯科医院によっては、治療に関する診療報酬を計算する医療事務を兼任する場合も。歯科衛生士のように患者の口腔内に手を入れる仕事はありません。幅広い業務を受け持てるようになれば、歯科医師や患者からも頼りにされるでしょう。患者や歯科医師と直接コミュニケーションを取る機会が多く、明るく、人と接することが好きな人に向いている仕事です。雇用形態は正社員・パート・アルバイトなど幅広く、働き方を選択しやすいことも魅力。自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働きたい人や、結婚・出産などでブランクがある人にもおすすめです。また、歯科医院は予約制のところが多く、診療時間も決まっているので、家事や育児ともムリなく両立でき、長く安定的に仕事を続けられるでしょう。

必要なスキルは?

特に資格は必要なく、未経験でもチャレンジ可能です。歯科助手には国家資格はありませんが、民間団体が認定する資格があります。就業前にこうした資格を取得しておけば、即戦力として、自信を持って業務に取り組めるでしょう。また、医療施設での就業経験や医療事務の経験があれば転職に有利となります。この仕事は業務内容の幅が広いため、イレギュラーなことが起こっても状況に合わせて臨機応変な行動をすることが求められます。ほか、電話での予約対応や受付業務など多くの人と接するため、高いコミュニケーションスキルも必要です。歯科医師とも意思疎通をはかり、行う治療や仕事内容をきちんと把握しなければならず、専門用語も多いですから、向上心がある人に向いているでしょう。

活かせる経験やスキル

・民間団体が認定する歯科助手資格
・医療施設での就業経験
・医療事務の経験
・コミュニケーション能力
・状況に合わせて的確な判断・行動をする力

転職お役立ちデータ

●転職難易度 … ★☆☆☆☆
●平均給与 … 17.3万円
●求人募集の未経験OK比率 … 78.4%
●活躍の場
・1位 … 医療(歯科) 66.7%
・2位 … 医療(その他) 30.4%
・3位 … 出版 1.3%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計

身に付くこと、キャリアステップ

歯科医師のアシスタントとして幅広い業務をこなすうちに、相手に対する気遣いや高いコミュニケーション能力が身に付きます。日常業務を行う上で専門知識が必要になりますが、一度覚えてしまえば、結婚や出産などでブランクがあったとしても復職をしやすいのが歯科助手の仕事。全国の歯科医院数は年々増加傾向にあり、そこで働く歯科助手も活躍の場が広がっており、常に安定した求人があるため、長期的に安定して働けるでしょう。さらなるステップアップを目指すなら、国家資格の歯科衛生士を取得するのがおすすめです。業務内容が歯科助手と似ている部分も多く、働きながら学ぶことも可能です。

この仕事に就く人のナマ声!

・結婚しても働ける仕事です。(29歳/兵庫県)
・ほぼ残業がなく、自宅から近場なので通勤時間が短いのが魅力。(27歳/鹿児島県)
・仕事が終われば、プライベートの時間がしっかり確保できる。(25歳/鳥取県)
・未経験な仕事だったので、専門的な知識を覚えることが大変。(27歳/鹿児島県)
・歯科とはいえ医療関係なので、へたをすると患者さんの命に関わることもあると思うと責任重大だと思う。(31歳/埼玉県)
・一日の拘束時間が長い。(30歳/大阪府)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査

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