U29(ユニーク) 女子プロジェクト

あなたのスイッチをONにする「パーソナルブランディング」7つの方法

「自分らしく働きたい」と思ってはいるものの、そもそも「自分らしさって何だろう?」と自覚できていない人も多いのではないでしょうか。
そこで、「自分らしさ」を見つけて育てるメソッド「パーソナルブランディング」を提唱している、パーソナルブランドコンサルタントの山本秀行さんに、自分らしさを持つことのメリットや、自分らしさのスイッチを入れるための方法を教えていただきました。

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そもそも「自分らしく働く」ってどういうこと?

働く上で「自分らしい」とは、そもそもどのような意味なのでしょうか。まずは「自分らしく働けている人」「自分らしく働けていない人」とはどんな人なのかを、山本さんに分かりやすく教えていただきました。

「自分らしく働けている人とは、仕事をする上での自分らしさをわかっている人、発揮できている人です。そういう人は、自分が大事にしていることや、こだわっていることをしっかりと自覚していて、その価値観を軸に動いています。周囲の意見に対しても、しっかりと耳を傾け、時に応じて受け入れることはあっても、振り回されることはまずありませんし、仕事も納得した上で行えるので結果的にうまくいくことが多いでしょう。
また、自分の価値観に基づいた仕事のスタイルを“個性”として認知され、評価・信頼されることによって、それが“自信”となり、日々の充実を感じることにつながるのです。

反対に自分らしく働けていない人とは、仕事において、自分らしさを持っていない、もしくはわかっていない、わかっていても発揮できていない人といえるでしょう。そういう人は、打ち合わせなどでも、参加している人たちの意見にただ従うだけで、自分が違うと思ったことや、やりたくないことに対しても、問題や不満を抱えたまま仕事をしてしまいがち。すると自分の本領を発揮できなかったり、仕事も良い結果にならなかったりします」

パーソナルブランディングで「自分らしさ」のスイッチを入れる!

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では、どうやって「自分らしさ」を見つければいいのでしょうか? そのヒントが、山本さんが提唱している「パーソナルブランディング」に隠されています。

「パーソナルブランディングとは、自分らしく輝くことのできる自分になるためのプロセスです。”自分が求める自分らしさとはどのようなものだろう?””自分らしさを発揮するにはどうしたら良いだろう?””自分らしさを周囲の人はどのように感じてくれるだろう?”ということを考え、行動し、職場の人たちや友人たちとコミュニケーションを重ねながら、上手くいくことも上手くいかないことも含めて、目指す自分へ向かうすべてのアクションのことです」

~パーソナルブランディングで自分らしさを見つける~

1.「自分輝度」を設定する
「『自分輝度』とは、自分らしさを発揮して輝く度合。例えば、打ち合わせで『自分の意見をきちんと伝えられた』など、どのくらい自分らしさを表現できたのかという度合いです。

まずは、就寝前に明日、目指す自分輝度の度合いを設定しましょう。ほとんどの方が100%を目指すと思います。また、就寝前と出勤前に具体的に、自分らしさを発揮しているシーンを2~3つ、イメージします。そして一日が終わったら、今日の自分輝度が何%だったかを自己評価します。

評価するときは、過去の仕事において、お客様に自分らしい挨拶ができた、同僚や上司に自分の考えを素直に上手く伝えられたなど、一番『自分の良さを発揮できた』と思う仕事や出来事を思い出してみましょう。それを100%として、『今日の自分はあの時と比べて、何%自分らしさを出せただろう』と考えてみるといいですね。

『自分輝度』は感覚的なものですが、このように、日中も、その時、その場で意識することで、自分らしさは発揮されやすくなるのです」

2.まず自分から意見を言う
「打ち合わせや会議では、他の人の意見を受けて発言する人はたくさんいます。他の人の意見の影響を受けて自分の発言内容を微妙にアレンジする人も少なくありません。しかし、まず自分から意見を言ってみましょう。ちょっと勇気がいるかもしれませんが、まっさらな状態での最初の意見は、自分らしさに富んだもの。ぜひ最初に自分のアイデアを出してみましょう」

3.周囲の言葉や評価に耳を傾け、キャッチする
「今取り組んでいる仕事や、適職だと思っている仕事よりも、もっと自分らしさを発揮できる仕事があるかもしれません。そんな自分でも気づいていない仕事上の自分らしさに気づくためには、いつも周囲の人たちの言葉に耳を傾け、敏感にキャッチすることが大切です。

日々、しっかりと仕事をしていれば、上司や同僚、取引先の相手から『○○さんて、この仕事得意だよね』『△△をさせたら一番だね』『□□をしているときは、とてもイキイキしていますね』などと指摘されたり、仕事に対して評価を受けたりするはずです。このような言葉を素直に受け止めることで、それまで自分では気づいていなかった自分らしさや個性に気づくことができ、今よりももっと自分らしさを発揮できる道が見えてくるかもしれません」

~パーソナルブランディングで自分らしく働くためには?~

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「自分らしさ」に気づいたら、次は実践編です。自分らしく働くための方法も教えていただきました。

4.通勤中に自分のお気に入りのものでモチベーションを上げる
「通勤途中や仕事の前に、お気に入りの本のフレーズを読み返したり、気分が上がる音楽を聴いたりして、自分らしさを内面にいっぱいにします。一流アスリートにおいても、試合前に自分の好きな音楽を聴いて気持ちを上げ、集中力を高める選手も少なくありません。仕事に臨む前に、“自分らしく取り組もう!”という気持ちにさせ、モチベーションを上げる本やフレーズ、音楽などを、何かひとつでも持っているといいですね」

5.自分のこだわりの道具やツールを使って仕事をする
「文房具やデスク上のもの、パソコンのツールなどで、何かひとつ以上自分のこだわりのものを使います。こだわりとは、自分の美意識であり、価値観です。同僚がそのアイテムに気づくかどうかは関係なく、自分のこだわりのものを使うことで、自分らしく働くことに対する意識が高まります。」

6.感じたことは、すぐに言葉で表現する
「自分の気持ちをすぐに言葉にしましょう。すぐに表現した言葉は、あなたの素直な気持ち。すなわち自分らしさです。例えば、自分がステキだと感じたことには、すぐに『ステキですね』と言葉にします。感謝を感じたのであれば、すぐに『ありがとう』と言うのです。何気ないひと言かもしれませんが、そのひと言の積み重ねによって自分らしさの表現につながりますし、周囲にも自分らしさを感じてもらえます」

7.打ち合わせや会議での発言に、自分の経験や感じたことを入れ込む
「打ち合わせや会議の発言でも、自分が経験したこと、自分が真に感じたことをどこかに入れ込んでみましょう。例えば、販売職なら売上げなどの客観的なデータを語るときでも、『昨年の同時期に比べ売上げが上がっており、今年導入した◯◯は昨年の△△よりもお客様の反応もよかったので、◯◯の効果が出ていると考えられます』といった、自分の経験を活かした考察を入れ込むことで、自分らしい意見となります。
ひとりよがりにならないためにも、客観的な情報を大切にしながら、それでいて自分らしい意見を差し込みましょう」

自分らしくなることで次のステップが見えてくる?

みなさんもこのパーソナルブランディングの7つの方法で、仕事でいきいきと輝ける「自分らしさ」を見つけてみませんか? 自分らしく働くスイッチを入れて、日々意欲的に仕事に取り組んでいれば、自分でも気づかなかった自分らしく働くスタイルが見えてくるはずです。

これまで今の職場で働く自分に対して、「自分はこれで幸せなのだろうか?」「自分の個性を生かしてくれる仕事なのだろうか?」とネガティブになってしまっていた方も、パーソナルブランディングで自信がつけば、“自分の型”が見つかるかもしれません。
そうすれば、今よりもっと自分らしくイキイキと働ける環境探しの第一歩を、自信をもって踏み出せるのではないでしょうか。

<プロフィール>
山本 秀行(やまもと ひでゆき)
パーソナルブランドコンサルタント。プラントライブ代表。ソニーグループ、日産自動車グループの広告代理店等を経て、2002年に独立。以後、パーソナルブランドコンサルタントとして、経営者・個人事業主の支援、研修講師として活躍。ブランド発想とレゴ®シリアスプレイ®を活用するワークショップ<未来創造会議>を主宰し、個人と組織・ビジネスの価値向上をサポートしている。著書に『パーソナルブランディング ~あなたをもっと高く売る~』(日経BP社)、『自分らしさを見つけて輝く5つのレッスン ~あなたの魅力を引き出すパーソナルブランディング~』(ソフトバンク クリエイティブ)、『人前で話すことが楽になる 人前力 33のルール』(日本経済新聞出版社)等がある。

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