【職種図鑑】きゅう師・はり師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師

2013年11月21日

東洋医学や東洋療法に精通し、体の痛みを軽減させる専門家

きゅう師・はり師

仕事内容は?

はり師は、髪の毛くらいの細いはり(鍼)を使ってツボに刺激を与え、症状の緩和を行います。きゅう師は、もぐさを燃やしてツボに温熱刺激を与えて施術を行います。いずれも東洋療法の国家資格が必要です。両方の資格を持っている人を鍼灸師と呼びます。あん摩マッサージ指圧師は、手のひらや指を用いて体のツボを押す、揉む、叩くなどで刺激を与え、血行を促進して体のコリをほぐし、症状を緩和します。柔道整復師は、骨接ぎや接骨で知られる治療術で、肩こりや腰痛の緩和、打撲やねんざの患部への施術、骨折・脱臼の応急手当などの処置を施します。あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師も国家資格です。いずれの職種も病院や施術院、スポーツ施設などでのニーズがあります。柔道整復師はスポーツクラブなどでスポーツトレーナーとして活動したり、ケアマネージャーや機能訓練指導員として福祉分野で活躍している人も。どの仕事も幅広い年齢の患者と接するため、誰とでもコミュニケーションがとれる人に向いています。

必要なスキルは?

いずれも国家資格が必要な仕事です。資格取得には、指定の学校で、一定期間勉強をして試験を受けますが、きゅう師・はり師・あん摩マッサージ指圧師は試験科目が重複していることもあり、3つすべての資格取得を目指す人も多いようです。資格以外にも、解剖学や衛生学、整形外科学などの専門知識はもちろん、それぞれの専門技術を身に付ける必要があります。いずれの職業も、東洋医学や東洋療法に興味のある人が向いています。患者の体に直接、触れることが多いので、コミュニケーションを円滑にとれる人が求められます。また、仕事をする上で施術の実務経験がものをいうので、常に向学心・向上心を持って目の前の施術ができる人に向いているでしょう。

活かせる経験やスキル

・国家資格
・解剖学や衛生学、整形外科学などの専門知識
・コミュニケーション能力
・向学心・向上心

転職お役立ちデータ

●平均給与 … 20.0万円
●求人募集の未経験OK比率 … 54.7%
●活躍の場
・1位 … マッサージハリ 43.4%
・2位 … 医療(その他) 33.0%
・3位 … その他サービス 7.5%
※2012/4/1~2013/3/31のとらばーゆ掲載原稿より集計

身に付くこと、キャリアステップ

解剖学や衛生学、整形外科学などの専門知識や、専門技術が身に付き、東洋医学・東洋療法に精通することができるでしょう。近年、ぜんそくやアレルギーの人が増えており、自然治癒力を高める鍼灸やあんま、骨接ぎのような東洋医学への期待が高まっています。スポーツ選手の治療や美容、リラクゼーションなどの分野でも、東洋療法が取り入れられるケースが増えています。また、高齢化社会が進む中で、老人保健施設や老人ホームでも東洋療法の需要は高く、きゅう師・はり師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師が活躍できる場は将来的にも広がるだろうと考えられています。いずれも国家資格を併せて取得し、実務経験を積んだ後に、施術院を個人開業する人も多い職業です。

この仕事に就く人のナマ声!

・手に職を持てる。(24歳/千葉県)
・明るい時間に帰路につける。(38歳/大阪府)
・患者さんの訴えを前にして、自分の持っているスキルをすべて総動員しているとき、やりがいを感じます。(38歳/大阪府)

※2012年3月マクロミル調べ。全国の20〜39歳の有職者女性890人を対象に調査

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