【職種図鑑】カウンセラー・臨床心理士

2013年12月26日

心に問題を抱えた人に対し、症状緩和や問題解決を促す専門家

カウンセラー・臨床心理士

仕事内容

カウンセラーは、多様なジャンルの専門知識を持ち、相談者に対してよりよいアドバイスを行います。例えば、福祉の分野ではソーシャルワーカーや社会福祉士が、教育現場ではスクールカウンセラーが、企業では産業カウンセラーなどが活躍しています。臨床心理士は、ストレスなどで心の問題を抱えた人に対してカウンセリングを行い、症状の緩和や回復、問題解決へのサポートをする仕事です。臨床心理士は、日本臨床心理士資格認定協会が実施する資格試験に合格することが必要です。活躍の場は学校、病院、福祉施設、企業など。自治体で子育て支援、高齢者支援、犯罪被害者支援などを行うことも。どちらの仕事も心に悩みを抱えた人の話を聞くため、どんなことも受け入れる包容力や、話しやすい親近感があるといいでしょう。カウンセリングは長期に渡ることもあるため、忍耐強さも求められます。近年、学校や職場などで心に悩みを抱える人が増えており、今後ニーズが高まる仕事だといえるでしょう。

必要なスキルは?

カウンセラーになるために資格は必要ありません。未経験の場合には、専門学校や大学などで心理学やカウンセリングについて学び、産業カウンセラーなどの資格を取得して就業するのが一般的です。一方、臨床心理士は臨床心理士資格試験に合格しなければなりません。資格を取得するためには、指定校である大学院を卒業して、受験資格を得る必要があります。スキルとしては、カウンセリングや心理学に関しての知識があるとともに、相手が話しやすい雰囲気を作ることができたり、多様な悩みに対してしっかり耳を傾けることができる人が向いています。また、人の心の悩みや不安などを聞く仕事なので、どんなことでも受け入れる包容力はもちろん、信頼感を持ってもらうことが必須条件です。

活かせる経験やスキル

・心理学やカウンセリング知識
・臨床心理士資格試験(臨床心理士)
・包容力や親近感
・忍耐強さ

転職お役立ちデータ

●転職難易度…★★★☆☆
●平均給与…21.2万円
●求人募集の未経験OK比率…58.3%
●活躍できる業種
1位……医療(その他) 70.8%
2位……小売(医薬品) 8.3%
2位……商社(医療機器 8.3%

身に付くこと、キャリアステップ

カウンセリングや心理学に関する知識や技術が身に付きます。相談をされる立場なので、じっくり人の話に耳を傾けることができ、多様な悩みを受け入れられるようになるでしょう。そして、経験を積むにつれ、相談者に対して的確なアドバイスができるようになります。近年、学校にスクールカウンセラーが配置される機会が増えたり、企業においてメンタルケアが課題となる中で、カウンセラーのニーズは増加しています。臨床心理士の資格を取得し、専門的知識を持っておくと転職に有利に働くでしょう。経験が重視される仕事なので、はじめは非常勤だとしても、現場での実務経験を積むことをおすすめします。

この仕事に就く人のナマ声!

・前職に比べ給与が100万円アップした。経験が増えたことで、仕事のことを思い出してつらくなることが減った。(29歳/千葉県)
・勤務時間がしっかりと守られている。同僚が向上心のある人たちばかりで、刺激を受けている。(30歳/東京都)
・とても繊細な業務内容なので、人にグチってストレス発散ができない。(29歳/千葉県)
・休みがとりにくい。(30歳/東京都)

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