"紹介予定派遣"とは、企業の直接雇用を予定して派遣スタッフとして就業し、希望すれば最大6カ月以内に正社員または契約社員などになれるシステム。実は、派遣求人の2割近くがこれにあたり、企業の直接雇用を目指す人にはオススメの仕組みなのです。
そこで編集部が、実際に利用した人の体験談と、仕組みや流れを解説。ぜひ参考にしてみてくださいね。
次に、登録から入社までの流れを見てみましょう。登録や就業スタートまでは、一般派遣とあまり違いはありませんが、就業してからの流れが大きく違ってきます。
紹介予定派遣の仕組みを利用するには、紹介予定派遣を扱っている派遣会社に登録する必要があります。登録方法は一般派遣と同様で、あなたの基本情報を派遣会社のフォーマットに登録したり、スキルチェックや、コーディネーターとの面談があります。面談ではこれまでに経験してきたこと、できることや、希望の職種や条件などについて聞かれます。
希望に合ったお仕事があれば、登録したその場でお仕事を紹介されることもあります。会社名や仕事内容など、派遣スタッフとしての勤務条件が提示されるので、細かなところまで説明をよく聞き、就業を希望するかどうかを考えましょう。年収は、派遣スタッフとしての仕事ぶりが再評価された上で最終的に決まるため、お仕事紹介のときに聞く金額はあくまでも目安となります。
このとき、一旦、返事を保留してもかまいませんが、検討している間にその仕事がほかのスタッフに紹介される可能性もあるので、就業を希望する場合は早めに返事をするようにしたいところです。紹介予定派遣に限り、派遣就業開始前の面接、履歴書等の送付をすることが可能なので、就業先によっては、事前に面接がある場合もあります。
就業を開始する時点で、派遣会社と雇用契約を結ぶことになります。派遣期間中は、派遣先企業の雰囲気を確かめたり、自分がその仕事に合っているかを確認する期間です。それとともに、派遣先企業側もあなたを社員として迎えるにふさわしい人かどうかをチェックしていることを忘れないようにしましょう。自分の力を十分にアピールするだけでなく、経験のない分野については積極的に質問するなど、仕事に対する前向きな姿勢を見せることが大切です。
派遣期間を終える際に、派遣スタッフと派遣先企業の双方に対して、今後、社員として働きたいか、社員として雇用したいかの意思確認が行われ、直接雇用とするかどうかを決定します。入社後のお給料や休日などの待遇についてもここで確認。ただし、お仕事紹介のときに聞いた年収とは若干違ってくる場合も。派遣スタッフとしての仕事ぶりが再評価された上で最終的に決まるため、お仕事紹介のときに聞く金額はあくまでも目安となります。双方が合意に至った場合、採用決定となります。雇用形態や年収、福利厚生などについて概要を再度、確認しておきましょう。また、双方の合意に至らなかった場合は、派遣契約は終了となり、派遣スタッフとして働き続けることはできません。
派遣期間は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社からお給料をもらっていましたが、派遣先で直接雇用となった後は派遣先企業と雇用契約を結ぶので、お給料は雇用された企業から直接もらうことになります。
また、正社員として入社した場合は、ほかの社員と同じように異動などの対象にもなります。入社した会社の仕組みをよく理解し、社員としてキャリアアップを図っていきましょう。