スペシャルインタビュー

シンガーソングライター 古内東子さん
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profile
ふるうちとうこ●1972年11月1日生まれ。高校時代から曲を作り始め、93年シングル『はやくいそいで』でデビュー。その後『誰より好きなのに』(96年)が多くの女性の心をつかみ、ラブソングの名手として知られるように。97年には『恋』でレコード大賞ベストアルバム賞を受賞。シンガーソングライターとして数多くのアルバムを発表しつつ、エッセイ集の出版、アーティストへの楽曲提供など、多方面で活躍。11月から全国コンサートツアー「〜15th Anniversary 〜 IN LOVE AGAIN TOUR 2008」がスタート。
『IN LOVE AGAIN』
デビュー15周年を節目にavexに移籍。その第一弾となるフルオリジナルアルバム『IN LOVE AGAIN』。仕事もプライベートも楽しみながら、「もう一度、恋をしてみませんか?」とのメッセージが込められた、すべての女性にエールを送るラブソング集。
  • 初回受注限定生産盤(CD+ DVD) ¥3,675(税込)
    CD:12曲 + ボーナストラック1曲『Beautiful Days -new version-』
    DVD:MUSIC CLIP『帰る場所はあなた』+特典映像『誰より好きなのに』 -2008 acoustic live version-
  • 通常盤(CD) ¥3,150(税込)
    CD:12曲 + ボーナストラック1曲『Beautiful Days -new version-』
全国コンサートツアー「〜15th Anniversary 〜 IN LOVE AGAIN TOUR 2008」
  • 11月24日(月.祝) 東京国際フォーラム ホールC
    open 17:30 / start 18:00
    Sold Out!!
  • 11月26日(水)福岡・イムズホール
    open 18:30 / start 19:00
    information : キョードー西日本 092-714-0159
  • 11月28日(金)名古屋・Zepp Nagoya
    open 18:30 / start 19:00
    information : サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
  • 12月12日(金)大阪・リサイタルホール
    open 18:30 / start19:00
    Sold Out!!
  • 12月17日(水)札幌・KRAPS HALL
    open 18:30 / start19:00
    Sold Out!!
デビューのきっかけは?
古内さん「高校3年のとき、レコード会社にデモテープを送ったのがきっかけです。でもそのときはまだ趣味の世界で、歌手になろうと思っていたわけではなくて。自分の作った曲を人がどう聞いてくれるのかな?と、デモテープを送っただけで満足していました」
仕事を始めて大変だったことは?
古内さん「私はスタートがそんな感じだったので、デビューしてからが大変でした。初めて経験することばかりで、ライブもすごく緊張したし、歌詞を忘れて怒られたり。当時、ラジオ番組を持たせていただいたんですが、おしゃべりも得意じゃなかったですね」
それでも好きなことを仕事として続けられたのは?
古内さん「こうして15年続けられたのは、偶然のようで偶然ではない。私はデビューしたとき、予感があったんです。趣味を仕事にしたのだから、いつか“自分の好きなこと”を嫌いになる日が来るだろうと。もし曲が書けなくなっサブカットたら、やめようと。それ以来、心がけてきたのは、つらいことがあっても曲作りのせいにはしない、ということ。仕事に行き詰っても自分のせいであって音楽とは関係ない。そこだけは大切な、神聖なものとして守り続けています」
これまでに何か大きな転機はあった?
古内さん「27、28歳のころ、泣ける歌、悲しい歌ばかり求められて悩んだ時期がありました。曲をどう受け取ってもらうかは結果論であって、泣いてもらうことを意図して作っているわけではないし・・・。周囲の期待とのギャップに迷いが出たんですね」
その転機をどう乗り切りました?
古内さん「一度、環境を変えてみようと、3カ月間ニューヨークで生活したんです。精神的にも自立しなければと思って。ニューヨークでは具体的な目標をいっぱい作ってチャレンジしたんですよ。例えば『一人でバーに行ってみる』とか(笑)。日本に戻るころには、自分でも驚くほど自発的に行動できるようになったし、すごく自信になりました」
仕事と恋愛をうまく成り立たせるコツは?
古内さん「私は忙しいときほど恋愛をしたくなるんです。睡眠時間を削ってでも、どうにかしてデートの時間を作ろうと(笑)。そもそも『仕事と恋愛って天秤にかけるものだっけ?』という疑問があって。仕事に一生懸命取り組んサブカットでいる人はキラキラ輝いているし、きっと恋のチャンスも生まれるはず。今回のアルバム『IN LOVE AGAIN』にも、もう一度、恋をしてみませんか?というメッセージが込められているんです」
20代と30代で何か変化はありました?
古内さん「今振り返って感じるのは、人は変われるんだということ。あんなに苦手だったおしゃべりも、今では『ライブのMCが長い』といわれるほど(笑)。何も無理していい話をする必要はないんだと思ったら気が楽になって。そういう意味で虚栄心がなくなったし、『こんな本を書いてみたい』とか『ブログをやってみたい』とか、興味が広がったのも30歳を過ぎてからですね」
これからの目標は?
古内さん「弾き語りを発展させて海外でコンサートを開いたり、チャレンジできることを一つずつやっていきたいですね。いろんなことへのチャレンジが最終的に曲作りにつながっていくと思うから。今年はラスベガスや台湾など、旅行もたくさんしたんですよ。以前の私ならラスベガスなんて興味がないから行かなかったし、行ったとしても『やっぱり行かなきゃよかった』って後悔したと思うんです。でも今は違う。必ず何か発見があるし、楽しめる自分がいるんです。多分、やっていることは同じなのに、要は自分の気持ちの持ちようなんですね。だからいろんなところに出かけて、さまざまな人に会って、世界を広げていきたい。そして素敵な40代、50代を迎えられるといいですね」
インタビュー/木村さとみ、撮影/根田拓也、デザイン/河村俊子
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