グラビアからテレビに出たら
ファンが激減!ホントに悩んだ
きっと、この記事を読んでいる人は、「仕事を替えたい、新しいことをしてみたい」って考えていると思うんですが、私も常に新しいことを求めちゃうんですよ。
芸能界にデビューして、グラビアを3〜4年やったころ、テレビのバラエティの仕事が入ってきたんです。新しもの好きとしては、飛びつくわけですよ。だけど、グラビアの若槻千夏を知っている人たちは「まさかこの子がこんなにしゃべるとは…」って驚いたみたいでファンが激減。サイン会でも前は2000人ぐらい集まったのに、テレビに出てから200人とかになっちゃいましたからね。さすがに「テレビに出ないほうがいいのかな」なんてメチャメチャ悩んだんですけど、人のこと気にしてないで、自分らしくやっちゃおう、ファンなんてひとりもいらねーや(笑)、みたいな気持ちでテレビに出始めたら、逆に女の子のファンがすごくついたんですよ。
そのとき、思ったのが芸能界に入ったから安定するわけじゃなくて、グラビアからバラエティ、バラエティからドラマとか、常に職探しじゃないけど、自分に合った仕事を見つけていかなきゃいけないんだなってこと。そこで、いかに自分らしく仕事に取り組めるかが、仕事を楽しむコツなんですよね。
このまま芸能界にいたらどんな
オトナになるか不安になった
そんなこんなでバラエティの仕事も増えてきて、1日8本ぐらい仕事が入ったりと忙しい毎日が続いたんです。これって、すごく喜ばしい状態なんだけど、この状態がいつまでも続くわけがないし、必ず落ちていくときがくる。そのとき、どうなるんだろうって不安を感じ始めたんですよ。一回、自分が本当にやりたいことを探そうと「自分探し」をしにタイへ10日間、ひとり旅に出たんです。でも、10日じゃ何も探せず、帰ってきて、また普通に働く、みたいな(笑)。
でも、この旅であることに気がついた。タレントなんて仕事をしていると、海外へ行っても航空チケットからホテルまで全部誰かが手配してくれるワケですよ。でも、今回は何でもひとりで手配しなきゃいけないし、通訳もいない。22歳にもなるのに、改めて何もできない自分にびっくりして「人としてどうなの」って思った。このまま芸能界でチヤホヤされながらぬるま湯に浸かってていいのかなって。たいして努力もせず、おもしろい話をして、おもしろいロケ行って、それが一生続いたら私、どんなオトナになっちゃうんだろうって。これをきっかけに、自分で頑張れることを見つけなきゃと思い、出た答えが、昔から大好きだったアパレルをやってみたいって気持ちだったんです。
そこで去年、芸能活動を一旦休んで海外へ買い付けに回ったんですけど、勉強不足で本当に苦労しました。買い付けのイロハもわからず、人づてに紹介されたアパレル関係の人に頼りっぱなし。これじゃ、いかんと日本でアパレルのことを勉強しながら人脈増やしたりと、ベース作りに専念しようと思ったんです。でも、自分が勉強不足って気が付いたのも買い付けに行ったからこそ。実際に体験しないと、答えなんか出ないんですよ。
だから、次の仕事に可能性を感じているなら、ソッコー、今の仕事を辞めたほうがいい。他の仕事をして自分に合ってたらラッキーだし、違うと思ったら、また替えればいい。自分がやりたいことって考えるんじゃなくて、行動したときに見つかるんで。自分に何が合うのか、なんて考えたりするより、一回面接行って、働いて肌で感じるしかない。仕事ってそういうもんだと思います。