U29(ユニーク) 女子プロジェクト

30歳から流れを引き寄せる!「伸びる女性」になるための9つの習慣とは?

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専門的なスキルや資格がなくても、社会から求められる自分の「市場価値」が高い女性は、職場でも愛され、転職にも有利です。しかし、その「市場価値」は、30歳までに「どんな考え方をしているのか」「そんな選択をしているのか」「どんな行動をとっているのか」が大きな分かれ道…と警鐘を鳴らすのが、ベストセラー『30歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)』の著者、有川真由美さん。U29女子が、30歳から流れを引き寄せる「伸びる女性」になるためのアドバイスをいただきました。

30歳からは求められることが変わる!U29女子が養っておくべき「市場価値」とは?

まず、30歳からは仕事上で、どういったことが起きやすいのでしょうか。

「会社や同僚から頼られるようになる反面、後輩ができて甘えや失敗が許されなくなります。下の世代と上の世代の板挟みが起きることもありますし、『このままでいいのか?』と、仕事を続けることに迷いが出てくる年齢でもあります」(有川さん、以下同)

30歳からは、求められることも、20代とは違ってくるのだとか。

「まずは、どの世界でも通用する基本的な礼儀や社会のルールなど、『あたりまえのことを、あたりまえにすること』が求められます。また、即戦力であることも大切です。勤務年数が長い場合は、みんなをまとめるといった役割がまわってくることもあります。
20代では、会社に対して従うことでメリットを与えますが、経験を積んできた30代は、会社に対して自分の経験や個性を生かした提案をしたり、社内ではやわらかい職場の雰囲気づくりなど、まわりに良い影響を与えたりしてほしいと期待されることが多いんです」

30歳で「伸びる女性」と「止まる女性」の違いとは?

では、そんな30歳で分かれる「伸びる女性」と「止まる女性」の違いと特徴をまとめてみましょう。

「伸びる女性」とは、「この業務をあなたに任せたい」といった仕事のオファーやチャンスが多く、引き合いがある人。目の前の仕事を積み重ねることによって人をまとめる役割、責任のある業務といった仕事のステージを上げ、自分を成長させていける人。

(特徴)
・何事もプラスに考え、自己肯定感が高い
・勉強のためにセミナーに参加するなど、自分に投資している
・目の前にある仕事に全力で打ち込むことで、おもしろさを見つけ仕事を好きになれる
・身近にいる人を大切にしていて、明るく楽観的なまわりに愛される人柄である
・自分が積み重ねてきた経験や実績を大切にする

「伸びない女性」とは、例えば、簡単な業務でも工夫をしないなど、誰でもできるような楽な仕事から抜け出すことができず、業務を頼まれない、チャンスが来ないなど、仕事の引き合いがかからない人。いつまでも20代と同じ土俵にいる人。

(特徴)
・「私は何もできない」といって、受け身の仕事しかしない
・求められていない独りよがりの仕事をしてしまう
・焦るばかりで、何も行動しない
・最後のツメが甘く、90%の完成度で手抜きをする

「伸びる女性」になるための9の習慣

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U29女子が仕事もプライベートも充実する「伸びる女性」になるためにはどうすればよいのでしょうか。「伸びる女性」になるための習慣を伺いました。これらを実践していくことで、「仕事や他のことにも自信ができて魅力的になる」「まわりから大切にされて自分の居場所ができる」「自分の意見が言えるようになる」というメリットがあるそう。

<意識する習慣>
1:とりあえず、なんでもやってみる
伸びる女性は「考えてから、やる」のではなく、「やってから、考える」。例えば、新しい仕事を任されたときでも失敗を恐れずにやってみることで、「次はこんな仕事やってみない?」と上司や先輩からお声が掛かった、というように動いているとチャンスが起こりやすくなります。

2:「簡単なこと」より「難しいこと」を選ぶ
楽な道を選ぶと最初は良いですが、数年もすると「これでいいのかしら」と将来に不安を感じるようになります。楽なことの「ツケ」は後でまわってくるのです。例えば、転職活動をしている場合、自分が「できる」仕事だけを探すのではなく、「ちょっと自分には難しいかも…」と思うくらいの仕事を選んでみるなど、恐れずに「難しいこと」に挑戦することが大切です。

3:「安定」より「変化」を選ぶ
仕事も人間関係も、同じ状態が続くとマンネリ化して飽きられてしまいます。変化しないことは30歳を過ぎてからは「退化」になってしまうのです。同じ仕事を同じように提供するだけではなく、上司に「業務効率をあげるためにこういった取り組みを行ってみてはどうでしょう」と提案したり、資料を使う人が見やすいように工夫してみたり、常に「変化」を選ぶよう意識しましょう。

4:仕事を楽しむ
仕事や生活の中に、「ユーモア」や「楽しみ」を見つけられる人は、失敗した場合でも「やっちゃった」などと、気持ちを切り替えて乗り越える術を知っています。普段でも職場で同僚の誕生日にサプライズを仕掛けるなど、遊び心やゆとりを持つことが、伸びていくための「ノビシロ」になっていくのです。

<行動の習慣>
5:時間を決めて集中する
後輩の育成、結婚や子育てなど、忙しくなる30代。20代と変わらずダラダラと仕事をしていると効率が悪くなってきます。まずは、「1時間集中してこの仕事を終わらせる」というように時間を決めて、仕事に取り組んでみましょう。同じ仕事でも、長い時間を使ってやるよりも、短い時間で成果を挙げるために、「無駄な打ち合わせや必要のない資料作成などはないか?」など、どう効率をあげていけるかを考えることが大切です。

6:最後のツメを大切にする
仕事ができる人とできない人の違いがココ。仕事ができない(伸びない女性)は、90%は仕上がっているのに、最後の10%が惜しい。例えば、ミーティングの議事録作成を頼まれたとき、大切な要点が聞き取れなかった場合を考えて録音しておくなど、「まさか」の事態を考えて最後まで丁寧に仕事をしていくことが大事です。

7:尊敬する人を真似る
30歳を過ぎ仕事に慣れると、なんとなく「できてしまった気」になってしまうもの。そこには成長はなく、伸び悩んでしまいます。好きな作家や素敵な先輩など、伸びる女性は、小さなことでも尊敬する人の考え方や言動を真似ています。それがスキルアップの近道だということを知っているのです。

8:目の前の仕事に全力投球する
まずは地道に、一つひとつの仕事を大切にしていくしかありません。大きな目標ではなく、例えば「今月は、業務の改善について一つ以上提案しよう」というように、「今月はこれをやる」「今週はこれをやる」といった、手が届くような短期的な目標をみつけて、小さなこ
とからコツコツと積み重ねましょう。

9:自分にできることを見つける・考えるクセをつける
人がやっていなくて自分が得意なこと、もしくは人が嫌がっていることは見つけやすいもの。例えば、掃除やごみ捨てでも良いのです。それを実行することで、感謝され、必要な人になっていきます。

実際に有川さん自身も、「自分にできることを見つける・考えるクセをつける」習慣を応用し、評価につながったと言います。

「かつて衣料品の店長をやっていたとき、前任の店長がやっている通りにやろうとしても上手くいかず、会社での評価は下がるばかり。そこでコンパニオンをしていたときの経験を生かして、接客対応に力を入れたら、『さすが接客を経験していただけあるね』と評価され、地域の新人社員研修を任されるようになったんです」

まとめ 

最後に、伸びる女性になり「自分の市場価値を高めたい!」と思っているU29女子へ有川さんからアドバイスをいただきました。

「『自分には何もできない』と思っている人でも、できること、得意なことは必ずあるものです。就職や転職においても、自分の個性や仕事の能力がどんなものか、客観的に理解していたら、自分を評価してくれる場所を見つけやすくなります。
資格やスキルを身に付けるだけでなく、一つひとつの仕事を丁寧にこなしたり、まわりの人を大切にしたりすることで、あなたへの『信頼』は高まります。『この人はいい仕事してくれる』という信頼を積み重ねることが、『市場価値を高める』ということ。あなたの市場価値は自分でなく、まわりが決めるもの。『何を喜んでもらえるのか?』と、人の立場になって考えることができれば、誰でも、『伸びる女性』になることは可能です!」

 

(プロフィール)
有川真由美(ありかわ まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、新聞社広告局編集者など、多くの職業経験を生かし、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を続々刊行。著書はベストセラー『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『30歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)』(以上、PHP研究所)他多数。韓国、中国、台湾でも翻訳されている。内閣官房すべての女性が輝く社会づくり推進室「暮しの質」向上検討会委員。

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