【職種図鑑】理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)

2013年12月12日

リハビリテーションにより、身体機能を改善させる専門家

【職種図鑑】理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)

仕事内容は?

理学療法士は、医師の指示のもと、病気や事故などで身体に障害を抱える人や、身体機能が衰えた高齢者の運動能力の回復を援助します。作業療法士は、病気や事故などで障害を抱える人に医師の指導のもとリハビリテーションを行い、日常生活に必要な能力を高めます。座る、立つなどの基本機能の回復をサポートする理学療法士に対し、作業療法士は手芸や工芸などで細かな動作のリハビリテーションを行います。言語聴覚士は、生まれつき障害や脳機能の障害などがあり、話したり聴くことが不自由な人に対し、言語能力や聴力能力を回復させるリハビリテーションを行います。高齢化が進む現代社会においてこれらの職業のニーズは高まっており、病院やリハビリテーションセンター、福祉センター、スポーツセンターなどで活躍しています。どの仕事も体の自由が利かない人に対して根気強くリハビリテーションを行う仕事なので、温かい気持ちを持てる人、辛抱強い人がいいでしょう。雇用形態は正規職員のほか、非常勤職員などがあります。

必要なスキルは?

どの仕事も大学や専門の養成機関でカリキュラムを修了し、国家試験に合格することが必要です。理学療法士は相手の気持ちや立場を理解して、気配りができる人に向いています。作業療法士は、脳性まひや認知症、統合失調症などの精神疾患の患者が相手なので、患者のほか家族、医師、看護師などの医療スタッフとうまくコミュニケーションがとれる人がいいでしょう。言語聴覚士は相手とのコミュニケーションが難しいことがあるため、相手が伝えようとしている意図を理解する根気や洞察力が必要です。どの仕事も社会的責任が大きいため、熱意を持ち、前向きに働ける人が求められます。また、体の動かない患者をサポートすることもあり、肉体的にもタフな人が望まれます。

活かせる経験やスキル

・国家資格(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)
・医学・医療知識や実務経験
・責任感・使命感
・根気や洞察力
・コミュニケーション能力

転職お役立ちデータ

●転職難易度 … ★★★★☆
●平均給与 … 24.4万円
●求人募集の未経験OK比率 … 37.3%
●活躍の場
1位 … 医療(その他) 56.7%
2位 … 福祉関連 22.4%
3位 … サービス 7.5%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計

身に付くこと、キャリアステップ

患者の治療から組織の運営・管理などのリハビリテーション知識、技術はもちろん、解剖学や生理学などの医学知識、疾病や障害、リハビリテーションの理念などの知識、運動療法、水治療法、温熱療法、徒手的療法(マッサージ)など、さまざまな療法疾患に関する知識が身に付きます。学ぶことが多く、奥が深い世界なので、スペシャリストとして活躍する人が多いですが、音楽療法士や福祉住環境福祉コーディネーター検査試験(R)、介護支援専門員(ケアマネジャー)など特定の作業や活動に特化した資格を取得すると、さらに活躍の場が広がるでしょう。

この仕事に就く人のナマ声!

・専門知識のある先輩がいるため、相談すると的確なアドバイスをもらえる。(26歳/千葉県)
・残業が少ない。(30歳/滋賀県)
・フレックスのように時間の融通がきく。(30歳/愛知県)
・より専門知識を求められるので、知識不足を痛感する。(26歳/千葉県)
・拘束時間が長い。(31歳/埼玉県)
・帰宅時間が遅くなる。(26歳/愛知県)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査

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