未経験から転職! 化粧品販売から歯科助手へ

2014年12月18日

お客さまだけでなく、自分の美しさにつながることも学べる

アニバーサリーデンタル ギンザ
佐藤鈴香さん(26歳)

アニバーサリーデンタル ギンザ 佐藤鈴香さん

Profile:ヘアメイクの専門学校を卒業後、大手外資系化粧品メーカーに就職。大手百貨店にある化粧品販売コーナーで5年間販売を経験。自身の結婚式をきっかけに、歯のホワイトニングに興味を持つようになり、2014年11月に転職した。

|自分の結婚式で歯のホワイトニングをしてから興味が湧いた
ヘアメイクの仕事がしたくて専門学校を卒業後、大手外資系化粧品メーカーに就職。百貨店の化粧品販売コーナーで、お客さまの接客を担当しました。人気の百貨店だったので1日に対応するお客さまの数は30人くらい。慌ただしく毎日が過ぎていく中、もっとお客さま一人ひとりとしっかりと向き合える時間が確保できる接客がしたいと思うようになりました。
それにこのまま立ち仕事をずっと続けていくのは正直厳しい気がして、転職を考えるようになったんです。

そんなとき、お付き合いしていた彼と結婚することに。そこで花嫁としていろいろとお手入れをしていたのですが、以前から興味のあった歯のホワイトニングにチャレンジ。
歯をキレイにしてから自信を持って笑えるようになりました。
これまで美容部員として“美”を追求してきましたが、自分の中で気持ちが大きく変化したことから、ぜひホワイトニングの仕事をしたいと思うように。そこでいろいろ求人を探していたところ、歯科助手なら未経験からでもOKということを知り、新たにオープンする歯科医院に応募しました。

現在は、銀座で新たにオープンした商業施設の中にある歯科医院で、歯科助手として働いています。オープニングスタッフということもあり、院内の仕組みなどを職場の仲間たちと一緒に作り上げているところも魅力的だと感じています。

|未経験でも先生が丁寧に教えてくれるので安心
私は現在、歯科助手として歯科衛生士のサポートを行っています。具体的には、お客さまの受付、ホワイトニングや治療で使う薬剤の用意などを担当。助手は、口腔内に触れることはできないので、それ以外のことでしたら何でも行います。
まったくゼロからのスタートだったので、まず治療で使う専門器具の名前がわかりません。口の中でもいろいろな呼び方があるのですが、それを一つひとつ学んでいます。
空いている時間帯には、治療の際に使うマウスピースを作ったのですが、削りすぎてしまったり、石膏がボコボコになって穴だらけになってしまったり・・・。でも、先生や歯科衛生士の方が丁寧に教えてくれるので安心です。

覚えなければいけないことが山ほどあって大変! でも、お手入れを終えた患者さまが笑顔になって帰っていく姿を見ると、この仕事に転職して良かったと思いますよ。
前職での接客経験は今でも活きています。マンツーマンでしっかりと要望を聞き取り、患者さまにリラックスしていただけるような雰囲気づくりは今でも得意です。

そんな私の目標は、頼ってもらえるような歯科助手です。当歯科医院では、一人ひとりとしっかりと向き合ってお客さまとの信頼を大切にすることもモットーとしています。患者さまが十分にリラックスできるように、治療器具を目に留まらないところに置いたり、アロマを焚いたりしています。患者さまとしっかりと向き合える時間も確保できるので、少しでも多くの患者さまに満足して帰っていただけるように頑張りたいです。

●ある日の流れ
10:30 出勤、朝礼。一日の流れを確認したり、患者さまの情報共有したりする。
11:00 診察開始。診察が始まると、歯科医師や歯科衛生士の指示に従って、薬剤や器具の準備などを行う。患者さまを受付でお迎えするのも大事な役目。
13:00 ランチ。お弁当を食べたり、近くで外食したりすることも。
14:00 午後の診察開始。午前と同じく診察の補助をしたり、口腔内や治療器具など、仕事で必要なことについて勉強したり。ほかにもマウスピースづくりや事務作業を行う。
20:00 勤務終了。

●転職before / after
・雇用形態……正社員 → 正社員
・勤務時間……シフト制7.5時間勤務 → シフト制8時間勤務
・月給……1人暮らしできる程度 → 少しアップしました
・休み……シフト制(月10日) → シフト制(月9日)
・休日の過ごし方……ジム、ショッピング、自宅でゆっくり → ジム、ショッピング、自宅でゆっくり

●転職して変わったこと
前職では毎日、たくさんのお客さまの接客を行っていました。今では患者さま1人あたり1時間しっかりと対応できるのでゆったりとお話ができるようになって良かったですね。

●編集部より
“少しでもキレイに見られたい――”。女性なら多くの人がそう思っているのではないでしょうか。美しくなることを追求して、ヘアメイクの専門学校から化粧品の販売になったのも、追求し続けた先には「歯のホワイトニング」があったという佐藤さん。自分が興味を持てることを仕事にする――そうすれば、楽しく無理なく仕事が続けられるのでは!?と思いました。

取材・文/松葉紀子(スパイラルワークス) 撮影/片山貴博