「貯金0円」な女子もまだ間に合う!お金を貯めるために必要なこととは?

2016年09月30日
結婚や出産、子育てなど、人生にはお金のかかるイベントがたくさん。ぼんやり「お金が必要だな…」と思っていても、リアルな必要経費までは知らない方も多いはず。この記事ではそれぞれのライフイベントに、どのくらいのお金が必要なのかをご紹介!貯金するための心構えも教えます。「貯金0円」なU29女子も今からお金について考えてみましょう!

漠然と「貯めよう」と思っていませんか?

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なんとなく気が向いたら「節約」する。お給料を使って、もし余ったら「貯金」する。こういった状態では、あまり成果がないものです。まとまった額を貯めるには、その状態からもう一歩進むことが必要。将来のライフイベントに必要な経費を知り、目的をもって貯金に取り組んでみましょう。

将来必要になるリアルな金額とは

ここで、将来予想されるライフイベントで実際にいくらお金が必要なのかをご紹介します。

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かなりの金額に驚く方も多いのではないでしょうか?もちろん個人によって差も大きく、結婚式は開かず籍だけ入れるという方なら結婚費用は0円です。結婚式を開く場合も、旦那さんとの分担、両親からの援助、ご祝儀などもあるので全額を一人で払うことはないでしょう。出産費用、教育資金、住宅購入費用に関しても旦那さんと協力して資金を作る場合がほとんどだと思います。でも一方で病気やけがなど、予測外の出費がでてくるのもまた人生。計画的に貯蓄をしておかないと、後々困ってしまいます。

20代後半は、貯蓄開始にちょうどよい時期

社会人としての生活にも慣れ、支出と収入をコントロールできるU29世代。結婚や出産といったライフイベントを控えている方も多く、貯蓄に意識を向けるにはぴったりの年齢です。お金が必要になるのはまだ先の話と思っている方も、余裕のある時期に将来のお金について考えるに越したことはありません。

どのくらいのペースで貯金できればOK?

それでは将来の結婚資金を貯めたい場合、どんなペースで貯金すれば間に合うのでしょうか?

l 25歳会社員の場合
DATA : 5年後までに挙式を考えている/月給20万円(手取り)

この場合、結婚資金平均460万円÷2=230万円を5年以内に貯蓄する計算になります。
230万円÷5年=年間46万円(ひと月およそ4万円)
月3万円を貯金して、ボーナスで10万円貯金する方法もあります。月間で4万円を貯蓄できるペースをひとつの目標にしてみましょう!

まずはお金が貯まる習慣づくりから

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それでは、いざお金を貯めようと思ったときに何をするべきなのかを簡単にご紹介します。日常生活の中でできる事なので、ぜひチャレンジしてみて下さい!

l 毎月の貯金額を決める
お給料を使って余ったら貯金するのではなく、毎月の貯金額を決めると計画的に貯蓄を増やしていけます。そのためには、強制的にお金を貯められる仕組み作りが効果的。目標の金額に合わせて定期預金や積立定期預金を利用してみましょう。もし勤務先に財形貯蓄制度があれば、積立金がお給料から天引きされるので確実にお金を貯められます。財形貯蓄には目的に応じて3種類ありますが、まずは自由な目的で利用できる一般財形貯蓄から始めてみてはいかがでしょう?

l 財形貯蓄の種類
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l ネット銀行を利用する
銀行の金利は安く0.02%ほどで、100万円預けていても、1年で利息は200円。しかも、コンビニATMで銀行から普通貯金を引き出すとき、夜6時以降は手数料がかかります。1回の引き出し手数料が108円なので、何回も引き出せば損をしてしまいます。
そんな無駄を省きたい方には、ネット銀行がおすすめ。
ネット銀行とは、その名の通りインターネット上で取引やサービスを提供する銀行のこと。ATMの手数料が無料になったり、振込手数料が安くなるお得なサービスがあります。365日、24時間利用可能な上、パソコンやスマホからの振込みもOK。もちろんコンビニのATMでの取引も可能です。さらにネット銀行は金利が高め。預けておくだけで、お得に貯金ができるということになります。大手都市銀行の定期預金の金利は、1年定期で0.025%くらいですが、ネット銀行や地方銀行のネット支店では、1年定期で0.5%と20倍もの金利差がある場合も。一度、ネット銀行の金利を調べてみることをおすすめします。

l クレジットカードの使い方を考える
クレジットカードには年会費が無料なものと有料なものがあります。無料のものは大体200円で1ポイント貯まるので、0.5%の還元率のものが多いです。有料のカードは還元率が高く、年会費2500円で還元率最大1.5%というカードもあります。クレジットカードを良く使う方であれば、還元率の高い有料のカードの方がお得です。クレジットカードを複数持っている方は1枚のカードに絞り、効率よくポイントを貯めていきましょう。公共料金(電気・ガス・水道)や電話料金をカードで引き落とせば自然にポイントが増えていきますよ。

l 外食を今の半分にしてみる
例えばランチが全て外食の場合、ランチ1回700円として月1万5400円ものお金がかかっています(22日勤務の場合)。とはいえいきなり外食を一切やめるのも大変なもの。月の半分は外食、もう半分を自炊に切り替えるだけでも、ぐっと食費を抑えられます。

l ランチの外食を半分にした場合
DATA : ランチ1回700円/自作のお弁当150円

(700円×11日)+(150円×11日)=9350円
1万5400-9350円=6050円

ランチの外食を半分減らしただけでも6050円を貯金に回すことができます。1年で計算すれば7万2600円。
小さな努力で大きな成果を得られますよ。

1日5分、お金のことを考える

お金のことを考えると、お金についてもっと知りたくなるもの。お金の知識が増えれば、今までよりお得な選択をすることができるようになります。携帯電話の契約内容を見直してみる、保険を見直してみるなど身近なことから徐々に始めてみてください。

まとめ
20代から貯金をスタートすれば、今後のライフイベントへの不安を減らすことができます。ついでにお金の知識を身に付ければ、一生役立たせることができますよ!忙しい毎日の中でも時には立ち止まり、お金について、自分の将来について考えてみてはいかがでしょうか?

記事監修:長尾義弘(AFP、日本ファイナンシャルプランナー会員)
参考書籍:『お金に困らなくなる黄金の法則』著者:長尾義弘(河出書房新社)