共働き夫婦は「時短勤務」がキーワード?仕事と家庭がうまくいく条件とは

2016年01月29日

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仕事と家庭を両立したいと思う女性のなかには「大変そう」「私にもできるのかな…」といった不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そこで、共働き家庭の女性に「仕事と家庭を両立するのに必要な条件」について調査をしました。

仕事と家庭の両立ができていると自覚のある人は79%

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まず、「自分は仕事と家庭の両立ができていると思うか?」という質問に対して、「両立できている・どちらかといえばできている」と答えた方は79%という結果に。一方で、21%の女性は「両立できていない・どちらかといえばできていない」と感じているようです。

では、「仕事と家庭の両立ができている」と答えた女性は、どういった条件が最も必要だと感じているのでしょうか。

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「両立ができている」と感じている人は、妻(自分)に最も必要な条件として「時短勤務可能」をあげており(図2-a)、一方の夫に必要な(求める)条件としては「配偶者の仕事への理解」が1位となりました(図2-b)。

仕事と家庭の両立がうまくいっている夫婦は「妻は時短勤務可能な職場で働いていて、夫は妻が働くことに理解がある。また、家事や育児にも協力的」という傾向があるようです。

また、夫には「勤務時間」に関する要求の優先順位が高くないこともわかります。働く女性としては、「仕事の日に忙しいのは仕方ないことなのでその分、休日や家にいるときは私に協力してね」という気持ちもあるのではないでしょうか。

両立の鍵は「妻の働き方」にあり!?

では逆に、「仕事と家庭の両立ができていない」と感じている女性の意見はどうでしょうか。

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30%の方が妻(自分)には「時短勤務可能」という条件が最も必要だと答えました(図3-a)。一方の夫側は「配偶者の仕事への理解」と「家事を担う」ことが重要なようで(図3-b,c)、1・2位にあがった条件を見ると、「両立できている」人も「両立できていない」人も、必要としている条件は同じようです。

また、夫に求める条件を見ていくと、「家事を担う」といった項目が必要だと感じている女性の割合は、さきほどに比べて増えていることがわかります(図2-c,図3-c)。
このことから、両立できていないと感じている家庭は、両立できている家庭に比べて「夫の家事への協力度が低い」傾向にあるといえるのではないでしょうか。

うまく両立するポイントは「夫がより主体的に家事を担うこと」にあるように思います。

みんなのホンネをご紹介!

さらに、理由も合わせて働く女性が共働きを実現させるために大切だと思うことを聞きました。

■家事分担に関する意見

  • うちはフルタイムの共働きなので、必ず発生するタスク(家事)をお互いが担えないと、一方にのみ負担感がたまってしまう。(37歳/公務員)

■働き方に関する意見

  • 子どもを預けている幼稚園は、土曜は特別料金がかかり日曜は預かりをしていない。お互いの実家は近いが毎週お願いするのも気が引けるので、自分は土日祝日休みの会社に勤めている。(30歳/会社員)
  • 子どもが小さいうちは時短勤務可能でなければ厳しい。延長保育が可能だとしても限度があるし、時短勤務が可能ということは会社の理解が得られている証拠なので、子どもの急病時なども融通がききやすい。(31歳/会社員)
  • 夫の転勤が多いと、子どもにとってパパのいない毎日が日常になってしまう。ついていくとしても、その都度自分の転職や子どもの転園や転校などの問題が発生するので、転勤のない夫が良い。(36歳/会社員)

■夫婦間の価値観に関する意見

  • 配偶者の仕事に理解がある=家事を担うに繋がると思う。どちらか一方が家事や育児を担当するのではなく、「当たり前に二人で行うもの」という意識が大事。(38歳/パート)
  • フルタイムで働く場合は責任がある仕事を任されたり、残業したりすることも増えるので夫の仕事に対する理解は必須。(35歳/会社員)

 

まとめ

仕事と家庭を両立するには、状況に合わせて仕事の量を調整できる職場環境や夫の理解が不可欠なようです。ただ、もしいまの自分に両立を可能にする条件が揃っていないとしても、転職や夫婦間の話し合いによって変えられるものでもあります。

仕事と家庭の両立において大切なものは、自身の働き方はもちろんのこと、一番は夫との価値観共有にあります。妻の仕事に対する理解や、家事・育児は「二人で協力してやるもの」という考え方をお互いにもっておく必要があります。みなさんも、今一度ご自身の働き方を見直したり、パートナーと価値観のすり合わせを行ったりしてみてはいかがでしょうか。

 

調査名 :「生活・仕事」に関する調査
調査期間:2015年12月08日(火)~2015年12月10日(木)
調査方法:インターネットリサーチ(調査機関 株式会社マクロミル)
調査対象:30歳~39歳 既婚 女性 1,030名