U29(ユニーク) 女子プロジェクト

ダンス、子育て、仕事、すべてに全力投球!アクティブに夢を追い続ける、1期生最年少ママ

ママたちのリアルライフ&ワークスタイル
vol.4:ママグロースハッカーズ1期生・田中礼海さん

田中礼海さん

子育て中のママによる在宅ワークの新しい可能性として、全国で注目を集めている「ママグロースハッカーズ」。この記事では、2016年6月から本格的に活動を開始したママグロースハッカーズ1期生のワーク&ライフスタイルのリアルに迫る。第4回目は、ダンスの講師をしながらグロースハッカーとしても活動を続ける1期生最年少ママ・田中礼海さんに話を聞いた。

「映像編集やデザインを学びたい」
熱意だけで飛び込んだ養成講座に四苦八苦

田中礼海(れみ)さんは、現在23歳とママグロースハッカーズ1期生最年少。4歳の息子と暮らす、23歳のシングルマザーだ。小さな頃からはっきりとした性格で、やりたいことにはいつもまっすぐに向き合ってきた礼海さん。
13歳からダンスを始め、高校生の頃にはニューヨークに8カ月間留学して、本格的にダンスを学んだ。留学当時について彼女はこんなエピソードを話してくれた。

「レッスンに夢中になりすぎて帰宅がいつも深夜になっていました。ある日ホームステイ先の家族に“夜遊びばっかりして!”と頭ごなしに怒られたんです。私、自分なりにダンスをすごく頑張っていたから腹が立ってしまって、そのまま家を飛び出して、一人でハーレムに移り住みました。今から思うと、高校生でよくやったなって思いますね(笑) 昔から、夢中になると怖いもの知らずで、どんどん行動しちゃうタイプなんです」

日本に戻ってからもダンスの熱は冷めず、18歳の頃からはダンス教室の先生も務めるようになった。高校を卒業し、結婚と出産をした後も、そのままダンスの仕事を続けた礼海さん。本場ニューヨーク仕込みのダンスは評判も高く、当時流行っていたダンス演出“フラッシュモブ”の企画を依頼されるなど、仕事の幅も広がっていった。

「例えば、レストランで男性が女性へプロポーズをする時、彼女へのサプライズとしてフラッシュモブの演出をしたいって頼まれて。それで私がプランを考えて、ダンサーを集めて、当日は自分も踊って、ということを仕事として受けるようになりました。でもフラッシュモブって、その場で突然始まるパフォーマンスなので、あっけにとられているうちに終わっちゃうから、後に残らないんですよね。その時の様子を記録して依頼主に渡せたらいいなと考えるようになって、DVDの映像編集やデザインを自分でも学びたいって思ったんです」

礼海さんは、「デザインを学びたいんだったら、いい講座があるよ」と知人から紹介を受けて、ママ向けWebグロースハッカー養成講座の面接に行った。その時はまだ、グロースハッカーというのがどういった仕事なのか、全く知らなかった。面接は、持ち前の熱意と勢いで突破。
「やると決めたら一直線なので、面接もすごい勢いで喋って、面接していただいたデジタルハリウッドSTUDIO福岡の高橋校長も、若干引いていましたね(笑)。Webのことは全く知りませんでしたけど、熱意が伝わったのか、無事に受講できることになりました」

ところが、ここからが苦労の連続だった。礼海さんはもともと、体を動かすことが得意だが、机上で勉強するのが大の苦手。動画教材もなかなか見る気にならず、講座が始まってもちんぷんかんぷん。講座が3回目に差し掛かる頃、ようやく「これは自分が学びたいと思っていた内容より、はるかにレベルが高いのでは!?」と思い始めて、冷や汗が出てきた。

当時はダンスレッスンも特に忙しい時期で、講座が終わるとそのまま車で佐賀県までダンスを教えに行き、深夜に福岡の家に帰宅。実家に預けていた子どもを引き取り、翌朝も講座へ。ただでさえ難しい内容なのに、疲れから授業中に居眠りしてしまうことも多く、自分でもじわじわと焦りを感じていた。

それでも何とか諦めずにPCと向かい合っていた礼海さんは、受講を開始してから半年ほど経ったある日突然、それまで意味もわからず暗号のように記述していたコードの仕組みが見え、自分で考えて作業をできるようになったという。
「本当に、ある日突然だったんです! 自分でも理由はわからないんですけど……。でもそこからは、講座に出るのも少しだけ楽しくなりました。家のリビングに置いたPCでコードを書いていたら、母親に言われましたからね。『うちの礼海ちゃんが、暗号書きよる! うちの子じゃないみたい』って(笑)」

実家のリビングに置いたPCで仕事をする礼海さん

実家のリビングにPCを置き、そこで仕事をしているという礼海さん。かつては礼海さんがパソコンに向かっている姿など家族の誰もが想像していなかったというが、今ではすっかりおなじみの光景

講座についていけない礼海さんの様子を気にかけていた一期生のママたちも、一安心。その頃に取り組んだプリクラのサービスを提供する企業のサイト改善課題では、最年少であることを活かし、小学生・中学生などの若いユーザー層に近い感覚でデザインを整理。見事クライアントに採用され、そのプレゼン時には思わず会場から拍手が沸き起こるほどだった。礼海さん自身も、この講座で学んできてよかったと心から思った瞬間だったという。

「自分でも諦めかけていて、完全にクラスの落ちこぼれだった私を、他のママたちがいつも気にかけて、励ましてくれたんです。本当に嬉しかったし、それがなければ続けられなかったかもしれないですね」

礼海さんは、デザイン案を作る際にもユニークな方法を採っている。ダンスにおいても仕事においても“フィーリング”を重視している彼女。デザインをする時には、まず一度、目を閉じて気持ちを落ち着かせ、オリエンシート(サイト改善を依頼する企業から提出される、サービス概要や依頼内容を記した仕様書)は一切見ずに、既存のサイトを先に見る。そして、第一印象で感じたことを、最大限大事にする。

「この箇所に、何か違和感がある」「この項目は、自分だったら見ない」、そんな観点で既存のサイトを大胆に判断し、そこから改めてオリエンシートの要件を見ながら、変更できる点を変えていく。クライアントが手間ひまをかけて作成したであろうコンテンツも、不要と思えばバッサリ削除。徹底的にユーザーになりきった目線で、デザインを改善していく。

「自分の中に“こう変えたい”というイメージはどんどん出てくるんです。ただ、そのイメージ通りにコードを書き換えていく知識が追いついていないので、イライラしちゃいます。やるべきことはわかっているんですけど、勉強はやっぱり苦手なので……(苦笑)」

2017年1月時点での礼海さんのデザイン採用数は6案、勝率(採用されたデザインのうち、実際にサイト上でコンバージョンアップにつながったものの割合)は約33%。自分的にも目標には遠く及ばないというが、まずは一つひとつやるべきことをこなしていきたいという。

礼海さんのデザイン案の例

礼海さんのデザイン案の例(元の案が左、礼海さんの改善案が右)。キービジュアルに人の影やバラを配置してロマンチック感を演出し、意図を伝えるボディコピーも追加。ボタンも安心感のある色味でシンプルに変更して、視覚的なわかりやすさを追求した

いつかは子どもとL.A.へ どこまでも夢を追い続ける

礼海さんの1日は、朝7時に起床。9時までに子どもを保育園に連れて行き、10時から昼までは、ほぼ毎日、ダンスのウォーミングアップレッスンがある。その後もレッスンが入っている場合は、昼から主婦向けのレッスン、15時以降は子ども向けのレッスンをし、ない場合はこの時間にグロースハッカーの仕事をする。19時までには子どもを保育園に迎えに行き、その後は歩いて5分の距離にある実家で、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒にみんなで食事。子どもを家に連れて帰り、子どもが寝る22時頃から、再び仕事。1日の時間割を見てみると、ダンスに割いている時間がとても多いことがわかる。

「ダンスは小さな頃からの私の夢だし、ダンスがなくなってしまったら私が私じゃなくなるくらい、人生にとって大切なもの。ダンスを利用してお金儲けをしようとはあまり思っていないんですよ。ダンスが収入になるのは助かるけど、そのために何かを犠牲にしたくはない。グロースハッカーの仕事は、ダンスを続けながら子育てをしていくための、とても大事な手段なんです」

小学生のクラスのダンスレッスンで教える礼海さん

この日は、車で20分の距離にあるショッピングモールの施設で、小学生クラスのダンスレッスン。ダンスの時は、表情がピリッと変わり、愛情を持ちつつも厳しく指導する礼海さん。生徒の保護者たちからも信頼が厚い。ママグロースハッカーズ1期生最年少の礼海さんとは、別の一面だ

そんな礼海さんは、これからのワークとライフバランスの理想形を、どのように考えているのだろう。
「私の中では、子育てもダンスも仕事も、どれもおろそかにしたくない大切なものです。朝と夜は子どもとの時間に当てて、昼はWebの仕事をし、夕方はダンス。そんな風に、一つひとつと真剣に向き合って、毎日を過ごせたら理想的ですね」

そして、将来の目標についても、こう話してくれた。
「私がかつてダンスの先生に憧れて、“あんな風にかっこよく踊りたい”と思ったように、私自身も今の生徒たちにとって憧れの存在でいられたらいいなと思っているんです。だから、ダンスも仕事も子育ても、もっともっと頑張らないと。いつかは子どもと一緒に、またアメリカに行きたいですね。“いつか”じゃないな……そう、5年以内! 5年以内には私、子どもも連れてL.A.に留学します!」
グロースハッカーという仕事、働き方なら、時間や場所に制約がないから、そんな人生も選択できるのだ。やると決めたら、とことん突き進む礼海さん。その眼差しは、いつもまっすぐで、キラリと輝いている。

ダンスレッスンの生徒たちと集合写真

Mama Growth Hackerz(ママグロースハッカーズ)とは
子育てママの目線を生かしたリサーチ・企画・デザイン・運用等の全てをワンストップで対応できる日本初・ママだけのグロースハッカー集団です。ママ向けWebグロースハッカー養成講座の修了生が中心となって活動しています。
http://www.mgh.plus/

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