未経験から転職! 百貨店婦人靴売り場のスーパーバイザーからエステティシャンへ

2014年07月03日

お客さまの悩みに応えられて笑顔が見られることが、何よりの喜び

株式会社シーズ・ラボ クリニカルサロン シーズ・ラボ表参道
松本有加さん(29歳)

株式会社シーズ・ラボ クリニカルサロン シーズ・ラボ表参道 松本有加さん

Profile:大学卒業後、婦人靴の専門商社に入社。百貨店内の売り場での販売を2年、店舗を統括するスーパーバイザーを2年経験する。20代半ばを過ぎたことを機に今後の働き方を考え、好きな美容の道に進むことを決心。3年前に現社に入社。

|身体を内側からキレイにできる仕事がしたい
以前は婦人靴の販売をしていました。人と接することが好きで選んだ仕事です。最後は複数店を統括するスーパーバイザーになって、最高9店舗を担当。そこで、何かやりきったように感じたんです。当時26歳。30代に向けて、もう一つの好きなテーマである美容の仕事に挑戦したい。それも、身体を内側からキレイにできる仕事がしたい。そう考えたことが転職のきっかけです。

転職活動は、いろいろな体験エステを自分で受けてみることから始めました。サロンの雰囲気や接客の仕方を自分の目で確かめて、納得のいく転職先を見つけたいと思ったんです。その中で出会ったのがメディカルエステの『シーズ・ラボ』です。医師が全メニューを開発し、マシンや基材もすべて医師が選定する。お客さまに信頼を提供できるサロンだと感じたことが決め手でした。

ただそれだけに、入社後は勉強することが山のようにあります(笑)。未経験者でも習得できるように研修がきちんと組まれているのですが、皮膚科学など専門的な内容も多く、覚えるのに苦労しました…。お客さまを担当するようになってからも、最初は何か聞かれるのが怖くて、積極的に話しかけられなかったことも。でも、知識が身に付いてくると、お客さまとのコミュニケーションも楽しめるようになってくる。努力がやりがいにつながる手応えを感じています。

|自信を取り戻したお客さまの笑顔がうれしい
また、シーズ・ラボには専属の先輩がつく「シスター制度」というサポート体制があります。私のシスターも未経験から始めた方で、私がぶつかる壁がわかるのか、声をかけてほしいときに「大丈夫?」と聞いてくれるんです。見ていてくれる人がいる安心感があることも長く続けられる理由だと思います。

お客さまは、肌や体形の悩みなど、何かを抱えて来られます。自分に自信が持てないとうつむき加減だった方が、結果が出てくるにつれて表情がどんどん明るくなって、見違えるようにイキイキとしてキレイになっていく。そんな姿を見ると本当にうれしいです。キレイになると鏡を自然と見るようになりますから、それで自信がついて、また美しくなっていくんですね。

でも、私自身は知識も経験もまだまだ。エステティシャンの道では、勉強に終わりはないと感じます。毎日の施術でも、「もっとこうできたのでは」「次回はこうしよう」と思うことばかり。お客さまの悩みをしっかり受け止めて的確なサポートができるエステティシャンを目指して、これからも頑張っていきます。

●ある日の流れ
10:10 出勤。
10:30 朝礼、サロン内の清掃。
11:00 営業開始。お客さまに施術。ダイエットの理論をきちんと知りたい方、施術中はリラックスしたい方など、お客さまに合わせた対応が大切。
14:00 ランチ休憩。
16:00 表参道店は土地柄、ファッションモデルのお客さまも多い。今日もオーディションに向けて身体のラインを整えたいというお客さまがご来店。丁寧に施術する。
20:00 営業終了、サロン内の清掃、片づけ。
20:30 終礼にて本日のお客さま情報の共有。勤務終了。

●転職before / after
・雇用形態……正社員 → 正社員
・給与……一人暮らしできる程度 → 一人暮らしできる程度
・勤務時間……10:00~19:30 → 10:30~20:30
・休み……月8日 → 月8日、祝日
・休日の過ごし方……ショッピング → 自宅でゆっくり

●転職して変わったこと
接客に対する意識が変わりました。エステは形のないサービスを扱う仕事で、お客さまとは一度だけでなく、継続したお付き合いになります。その間、信頼し続けていただくには、お客さまのことをより深く理解することが必要。難しいですが、やりがいのある仕事です(松本さん)。

●編集部より
30代を見据えて転職を決心したという松本さんは現在29歳。エステティシャンとしての専門知識と技術を身に付け、30代を迎える土台を着実に築いています。迷いが消え、目指す道を見つけた松本さんの笑顔は、穏やかさの奥に凛としたものを秘めていました。

取材・文/大崎直美 撮影/戸井田夏子