未経験から転職! 福祉用具の販売スタッフから介護スタッフへ

2014年04月10日

高齢者の方々の笑顔が、私のやる気の源です

株式会社健遊館 文化浴泉
佐藤はるなさん(26歳)

株式会社健遊館 文化浴泉 佐藤はるなさん

Profile:大学の福祉学科でホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)を取得し、卒業後は福祉用具の販売会社で販売を3年8カ月経験。介護に直接携わりたいと考えて、2013年1月に現社に転職。

|介護職で役立つ人になりたい
介護の仕事には、高校時代から関心がありました。当時、一人で暮らしていた祖母が転倒して骨折し、同居して看病することになったのですが、私は何も手伝えなくて。そこで介護を学ぼうと大学は福祉学科に進学し、福祉用具に興味があったので、専門の販売会社に就職しました。

百貨店内の売り場に配属になり、車椅子や介護用ベッドなどを販売。家族の介護を抱える方々が主なお客さまです。介護する側の気持ちや苦労がわかり、大学で勉強した福祉の知識も活かせる。やりがいがある仕事でした。でも続けるうちに介護に直接携わりたいと思うようになり、転職を考えたんです。

介護の職場には老人ホームや訪問介護などもありますが、私が興味を持ったのはデイサービス。祖母がデイサービスを利用してみたいと言っていたことに影響されて、働いてみたいと思ったんです。健遊館は『とらばーゆ』で見つけました。日曜日が定休日で、給与などの待遇も希望通り。求人を見て迷わず応募しました。

|一人ひとりに合せた介護を目指して
健遊館では銭湯の施設などを利用してデイサービスを提供しています。利用者さまは地域の高齢者の方々。直接触れ合える毎日は楽しいです。でも、最初はお名前や身体状況がなかなか覚えらえず、接し方に戸惑うこともありました。入浴も食事も自力でしたい方、手助けが必要なのに言えない方など、その方に合わせた介護が大切。それがわかっているのに、うまくできなかったんです。

その時期を乗り越えられた理由は2つ。1つは先輩や同期の仲間の助けがあったから。「この方にはこう接するといい」というアドバイスに助けられたことがずいぶんありました。介護に取り入れる体操やレクリエーションを、みんなで企画するのも楽しい。一人で頑張るわけじゃないから、続けられるのだと思います。

そしてもう1つ、利用者さまの笑顔や「ありがとう」の言葉が、私の一番の支えになっています。最高齢は100歳の方。ここに来られた当初は少しお元気がなかったのですが、先日、私の冗談に大笑いした後、「生きていてよかった」と涙ぐまれたことがあって。ここが、利用者さまにとって大切な場所になっていたらうれしいですし、私にとってもかけがえのない場所になりました。

●ある日の流れ
8:00 出勤。
8:30 送迎車で利用者さまを迎えに行く。運転は専属ドライバーが担当。ご家族とのコミュニケーションも大切にし、「行ってきます」と元気にあいさつ。
9:30 看護師がバイタルチェック(血圧や体温の確認)。血圧が高い人は入浴を見送るなど、必要な対応を看護師に確認。
10:00 入浴。浴場はすべりやすいため、転倒に特に注意して介助。
12:00 昼食。スタッフも同じテーブルで同じメニューを食べる。利用者さまとの交流が深まる楽しみな時間。
13:00 体操、手芸などのレクリエーション。ご家族への連絡帳記入。
14:30 利用者さまを送迎車でご自宅まで送る。
16:00 勤務終了。

●転職before / after
・雇用形態……正社員 → 正社員
・給与……一人暮らしと少しの貯金ができる程度→一人暮らしと貯金ができる程度
・勤務時間……9:30~20:00(シフト制・実働8時間)→8:30~18:00
・休み……シフト制月9日→完全週休2日制(水・日)
・休日の過ごし方……友人と遊ぶ、自宅でゆっくり→友人と遊ぶ、自宅でゆっくり

●転職して変わったこと
友達からより一層明るくなったと言われます。利用者さまと笑って過ごしているからかも。決まった時間に仕事が終わるので、その後予定を入れたり、一日を有効に使えるようにもなりました(佐藤さん)。

●編集部より
一口に介護業界といっても、さまざまな職種があります。佐藤さんは「デイサービスの介護スタッフ」とやりたいことが明確だったことが、転職に成功した理由の一つ。自分のやりたいことは明確になっているか、これを機に考えてみてはいかがでしょうか。

取材・文/大崎直美 撮影/刑部友康