未経験から転職! 学習塾の教室長からファッション販売へ

2015年01月08日

入社2年でサブ店長に。頑張りが認められ、自分の可能性を追求できることがやりがいです

株式会社アルページュ Rirandture(リランドチュール) プランタン銀座店
橋本佳織さん(26歳)

株式会社アルページュ Rirandture(リランドチュール) プランタン銀座店 橋本佳織さん

Profile:4年制大学卒業後、個別指導塾の運営会社に2年間勤務。2年目は教室長として教室の運営全般を担当する。教育業界と並んで興味を持っていたアパレル業界への思いが捨てきれず転職を決心し、2012年4月に現社に入社。

|働くからにはステップアップを目指したい
アパレル業界には学生時代から興味がありましたが、大学で教員免許を取ったことから就職では教育業界を選び、個別指導塾を運営する会社に入社。教室長として子どもたちやアルバイトの学生講師に囲まれる、賑やかな毎日を過ごしました。でもアパレル業界への思いも捨てきれず、やはり挑戦したいと転職を決心したんです。

ただ、働くからには長く続けたい。アパレル業界でのステップアップを目指して、どこまでやれるか自分の可能性を追求したい。そう考えて、好きなブランドの中から、幅広い年齢層向けの複数のブランドを展開する会社を絞り込み、選んだのがアルページュでした。

もう1つ、社風や福利厚生も大事な要素です。アルページュのブランドはどの店もスタッフの方が話しやすくて、“人がいい会社”という印象。会社のサイトには先輩スタッフのインタビューやキャリアプラン、研修制度などが詳しく書かれていて、人を大切にする社風が伝わってきました。ここでなら自分の将来が描けると思ったことが入社の決め手でした。

|ファッション販売はやればやるほど奥が深い
最初に配属されたのは、『Apuweiser-riche(アプワイザー・リッシェ)』のプランタン銀座店。スタッフ8名と規模が大きく、とても忙しい店でした。驚いたのはバックヤードの事務作業がたくさんあること。毎日届く大量の納品の検品・整理や、他店、お客さまへの商品の発送、備品の管理・補充などは主に新人が担当します。

接客を覚えながら、合間に手早く事務作業をこなすのは思った以上に大変…。混乱して発送伝票を貼り間違えるなどのミスを繰り返し、先輩によく注意されました。でも不思議と、落ち込んだりはしなかったんです。当時はまだ試用期間中で、誰よりも最短で本採用になることが目標。そこからどこまで昇れるか、自分の可能性を試すにあたって、挫けている暇はなかったのだと思います。

努力ややる気を認めて、会社がチャンスを与えてくれることもやりがいにつながっています。入社2年目に『Rirandture』に異動し、翌年サブ店長に昇格。スタッフを育てる立場になりました。私自身も先輩に育ててもらってここまできましたので、次は私が返す番。人を育てるのは前職の教育業界にも通じる仕事で、こんなふうにつながるなんて面白いなとも思います。

ファッション販売の仕事も、やればやるほど奥が深いですね。同じ接客はしないことが私のこだわり。お客さま一人ひとりに合せた接し方を探って、この方にはこれをとご提案したコーディネートを気に入っていただけたときは本当にうれしいです。今の目標は1年以内に店長になること。その先もスーパーバイザー、エリアマネジャーとキャリアステップは続きます。私はどこまでいけるのか、自分でも楽しみです。

●ある日の流れ
12:00 出勤(遅番の日)。朝礼で一日の目標を確認。
12:30 接客。昨日、電話で商品のお問い合わせをいただいたお客さまが来店しお買い上げに。「自分はブランドの年齢層より上に思い問い合わせに勇気がいったけれど、親切に対応してくれてありがとう」と言っていただく。接客のやりがいを感じる瞬間。
13:30 ランチ休けい(1時間)。
14:30 接客。スタッフの接客の様子にも気を配る。気づいたことがあれば、お客さまが帰られた後や閉店後に本人に伝える。
16:30 休けい(30分)。
17:00 接客。夕方のピーク時に備えて、ディスプレイの乱れをチェック。
21:00 閉店。レジ締め作業。
21:30 勤務終了。

●転職before / after
・雇用形態……正社員 → 正社員
・勤務時間……13:20~22:00 → 10:30~21:00(シフト制・実働8時間)
・給与……一人暮らしできる程度 → 一人暮らしできる程度
・休み……完全週休2日制(日・月) → シフト制月8~10日
・休日の過ごし方……ショッピング、友人とカフェ巡り、映画鑑賞 → ショッピング、友人とカフェ巡り、映画鑑賞

●転職して変わったこと
一番変わったのは、洋服にかけるパワーですね。前職ではスーツ着用でしたが、今はRirandtureのコーディネートを楽しむ毎日。コーディネートがうまく決まればその日一日元気ですが、納得がいかないと家に帰りたくなる(笑)。私はやはり洋服が好きなのだと心から思います。(橋本さん)

●編集部より
転職直後の大変な時期も「落ち込んだことはなかった」と橋本さんは笑顔で話してくれました。支えになったのは、「ステップアップしたい」という目標。それも遠くを見るのではなく、「まずは最短で本採用に」など、手が届きやすい目標にブレイクダウンしていることがポイントです。これは目標のプレッシャーが苦手な人に、真似してほしい方法。ぜひ取り入れてみてください!

取材・文/大崎直美 撮影/刑部友康