未経験から転職! 図書館司書からビューティーアドバイザーへ

2014年09月04日

目指すのは、お肌の悩みを解消できる身近なパートナー

オルビス株式会社 オルビス・ザ・ショップ丸井大宮店
川上友香さん(25歳)

オルビス株式会社 オルビス・ザ・ショップ丸井大宮店 川上友香さん

Profile:大学卒業後は、地元の図書館に司書として2年間勤務し、契約満了で退職。当時興味を持ち始めていた美容に関わる仕事をしたいと考え、高校時代から基礎化粧品を愛用していたオルビスのビューティーアドバイザー募集に応募。2014年1月に入社。

|好きなことを仕事にして長く働きたい
大学で図書館司書の資格を取ったことから、卒業後は地元の図書館の司書に。カウンターで貸し出しや返却を受け付けたり、本を探すお手伝いをしたり。人と接することが好きでしたので、楽しい仕事でした。契約期間が満了し、次は違う職種も経験したいと思った時に浮かんだのがビューティーアドバイザーでした。

実は、私は学生時代はメイクにあまり興味がなく、大学に行くのもほぼすっぴん(笑)。でも、基礎化粧品はオルビスを高校生の時から愛用していたんです。オイルフリーでベタつかず、価格が手ごろでバシャバシャ使える。周りでもニキビに悩む友達が使っていましたね。

社会人になって自分自身の美容が気になり始め、美容に関わる仕事をして自分もキレイになりたいと思うようになったんです。もう一つ、オルビスでは入社1年後に正社員登用のチャンスがあることも転職の決め手です。好きなことを仕事にして、長く働きたいという希望にピッタリの求人でした。

入社後は、本社で約1カ月の新人研修を受けます。皮膚の理論から商品知識、メイク技術や接客の基本まで、内容が充実していて驚きました。全国から同期入社の人たちが集まり、友達ができたのもうれしかったこと。所属店舗は和歌山や兵庫など遠く離れた同期とも、今も連絡を取るほど仲良し。気心の知れた仲間がいるのは心強いです。

|お客さまの立場になってお悩みに応える
ただ、研修をしっかり受けても、配属後は戸惑うこともありました。一番苦労したのは、お客さまに合わせたご説明をすること。詳しすぎても、簡単すぎてもいけない。お客さまの立場になって、どう説明されるとわかりやすいかを考えて、伝え方を工夫する。これは今でも難しく、私の接客テーマの一つです。それだけに、お客さまが求めるアイテムをご提案できたときはやりがいを感じます。

先日も就職活動中の学生さんが来店され、メイク用品一式をそろえるお手伝いをしました。面接で好印象を与えるメイクを、私が顔の半分にしてさしあげ、半分はご自分でしていただいて。私も2年前まで大学生でしたので、就活の大変さがわかるだけに、メイクの合間にいろいろな苦労話もお聞きして。最後は「就職が決まったら教えてくださいね」と笑顔でお見送りしました。いいニュースをお聞きできることが楽しみです。

女性にとってコスメは、気分やモチベーションを高めてくれる大切なもの。私自身がコスメ初心者だったころの気持ちを忘れずに、お客さまのお肌の悩みに共感しながら、一つでも多くのお悩みを解消するアドバイスができるように成長したい。長く働いてスキルアップしたいと思える仕事に、ようやく出会えました。

●ある日の流れ
10:00 出勤(早番の日)。店内清掃、開店準備。
10:30 開店。
11:00 納品。お客さまの来店の合間に手早く検品して、品出し。ストック分は在庫の棚に整理する。
13:00 ランチ。
14:00 新規のお客さまにカウンセリングとメイク。お客さまと近い距離でコミュニケーションが取れ、接客の楽しさを感じる瞬間。
18:00 仕事帰りのお客さまが増え、来店のピークタイムに。お待たせしないよう、手早く対応する。
19:00 勤務終了。

●転職before / after
・雇用形態……契約社員 → 契約社員
・勤務時間……8:30~19:15(シフト制・実働8時間) → 10:00~20:40(シフト制・実働7.5時間)
・月給……約11万円 → 約19万円
・休み……月8日 → 月10日
・休日の過ごし方……ショッピング、飲み会 → ショッピング、飲み会

●転職して変わったこと
ファッション雑誌をこまめにチェックするようになり、美に対する関心が高まりました。すっぴん時代を知る学生時代の友人からは、メイクが上手になったと驚かれます(笑)。(川上さん)

●編集部より
お化粧とは無縁だったという学生時代の生活から一変、化粧品の世界に飛びこんだ川上さん。もともとのチャーミングな笑顔にメイクの力が加わって、表情は一層輝きを増していました。人は選ぶ仕事によっても変わる。職業の影響力を感じた取材でした。

取材・文/大崎直美 撮影/刑部友康