TOPネイリストインタビュー:黒崎えり子さん

TOPネイリストインタビュー 黒崎えり子さん

“もっとうまくなりたい” その気持ちだけで ここまで来た気がします

Profile1973年3月22日生まれ、東京都出身。2000年に日本人で初となるワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得。同年、全米ネイリストランキングで第1位に輝くなど世界で認められる。エリコネイル代表としてサロン6店舗を主宰。ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長、ネイルアイテムの企画、開発を行い各メディアでネイルの魅力を発信している。

ネイリストという言葉さえ知らず ネイルの世界に飛び込んだ19歳

日本で"ネイリスト"という言葉を浸透させ、その地位を引き上げた第一人者といえば黒崎えり子さんであろう。さぞかし、昔からネイルに着目していたのかと思いきや、意外な言葉が。「よく、小さなころからネイルが好きだったんですか? なんて聞かれるんですけど、興味を持ちはじめたのは高校生ぐらいから。ただ、小さいころから、カワイイものや細かい作業をすることはとても好きでした。だから、高校生の時に知人の爪が星条旗ネイルだったのを見て、カワイイもの好きの心が騒いじゃったんですよ。」高校を卒業後、アクセサリーショップでアルバイトをしていた黒崎さんだったが、アルバイトをやめたころ、ふと思い出したのが以前、心を動かした星条旗ネイルだった。そこで、ネイルサロンへ問い合わせてみると…。「施術料が高くてびっくりしました。当時は、ネイルアートをしている人も少なかったから、まだまだ"特別"なものだったんですよね。」普通ならばそこで『高いから行けないや…』で終わるところだが、彼女は違った。持ち前のポジティブシンキングで行動に移す。「こんなに高いのなら、自分でできるようになれないか、と単純に考えたのがこの道に入ったきっかけ。それで、ネイルスクールへ通いはじめたのが19歳のころでした。」

黒崎えり子さん写真

アメリカの最先端技術にカルチャーショック 理想のネイルを作るため、とにかく練習し続けた

「ネイルスクールでは、基礎から学びましたが、ネイルにはアートだけでなく、爪を整えたり、長さを出すエクステンションという技術があったり、自分の知らない世界が広がっていた。それを学べるのがすごく楽しかったですね」。転機はスクールに入って1年後、国内のネイルコンテストに出場したことだった。「そのコンテストで優勝し、グランドチャンピオンに選ばれました。でも、先生に勧めていただいたという理由で出場したコンテストでしたし、自分の技術に自信もなかったので、私で良いのかしらと正直、戸惑いました」。そんな思いを払拭してくれたのが、副賞で招待されたアメリカのコンテストだった。ここで大きなカルチャーショックを受けたのだ。「ネイリストの技術、使っているアイテム…すべてが日本では見たことのない最先端のものばかり。コンテストの優勝者が作った爪を見せてもらったときに"私が作りたい爪はこれだ!"と思ったんです」。日本で感じた技術への不安は"自分が作りたい爪"が明確になった瞬間にやる気につながったのだ。そこから、黒崎さんの動きは早かった。「その場で材料を販売しているブースで教えて欲しいと直談判。すると、社長自らがOKをくれ日本に帰ってからもFAXなどで交流を続け、年に何回かアメリカへ行って教えてもらうようになりました」。英語も話せないのに、アメリカまで行ってネイルの練習。もちろん、そんなネイリストは周りに誰もおらず、先輩からも『よくやるね…』と言われるほど。それでも何の迷いもなかったとキッパリ。「"うまくなりたい"という気持ち。ただ、それだけで突き進んでいました」。

自分が学んだ知識を誰かに伝えたい 新しいネイリストの育成が今のやりがい

人生が大きく動き出したのは2000年のころ。海外のさまざまなコンテストで優勝し、日本のみならず世界中に『Eriko Kurosaki』の名前が知れ渡ることになったのだ。「これをきっかけにネイルサロンをリニューアルしたり、ネイルスクールを開校したりと大きく動き出しました。最初はスクールをやる予定はなかったのですが、自分が教わってきたことを誰かに伝えたいという思いが大きくなったことと、サロンで働くネイリストを育成する際、同じ技術を持ってもらいたい気持ちから開校を決意。まさに激動の年でしたね。」そこから12年、サロンもスクールも全国に展開し、その間、大変なこともあったのではと聞いてみると…。「大変だったこと…あまり思い浮かばないですね(笑)。確かにいろいろありましたが、その場ですぐ対処してきたこと、そして自分自身あまり深く考えない性格なのもあり、比較的順風満帆だったと思います」。

7年前に出産してからは、仕事中心の生活から子どもの予定を優先させるようになりライフスタイルが変わってきた。でも、子どもができたからこそ、新しいアイデアも生まれたそう。「現在はキッズネイルのアイテムを開発したり、ママと子どもで楽しめるネイルグッズも企画しています。ネイリストは女性が長く続けられる仕事だと思いますが、年齢を重ねるごとに働き方は変わってくるでしょう。20代で練習を重ねて吸収し、30代でスキルを磨き、40代ではそのスキルを後輩に伝え育成していく、そんな働き方が理想だと思います」。昨年11月に行われたネイルコンテストでは総合1位から10位までに黒崎さんのスクールの生徒がすべて入賞する快挙を成し遂げた。彼女の思いは次の世代へきちんと伝わっている。

黒崎えり子さん写真

黒崎さんに11の質問

好きなファッションブランドは?
CHANEL、GREED、deicy、JILLSTUARTなど
好きなコスメブランドは?
最近のお気に入り基礎化粧品はMTコスメティックス。色物はLUNASOLなど
最近注目していることは?
マラソン!今年、東京マラソンにチャレンジする予定です
平均睡眠時間は?
6〜7時間は寝るようにしています
よく読む雑誌は?
ファッション誌、美容雑誌はいろいろと目を通します
お気に入りの場所は?
ハワイかなぁ。年に1回は家族で行っていますね
自分へのご褒美は?
時計が大好きなので、買っちゃいます
好きな言葉は?
練習(笑)
得意のネイルは?
アクリルのスカルプチュア
爪のケアは?
サロンのスタッフが直してくれます
最近のお気に入りのネイルは?
キラキラ感があるのに、上品な雰囲気に見える大人のデザインが気に入っています
ネイル写真

店内写真

クリアトゥール レヴィール 表参道 ヒルズ店

東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ西館B1F TEL/03-5412-8855
営業時間/11:00〜21:00 日曜11:00〜20:00 http://www.erikonail.com
※新宿店、銀座店、南青山店、erikonail-HIROO(広尾)、plue by erikonail(名古屋)の全6店舗を展開

黒崎えり子ネイルビューティカレッジ

東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ西館B1F TEL/03-5412-2233
※新宿校、名古屋校の全3校を展開するネイルスクール

インタビュー・文/中屋麻依子、撮影/八木虎造、デザイン/Studio PAWOZ