『察しない男 説明しない女』に学ぶ職場の男性に伝わる話し方とは

2014年12月04日

『察しない男 説明しない女』に学ぶ職場の男性に伝わる話し方とは

職場で「なんとなく話が噛み合わない」「あの人に仕事をお願いするのが苦手」という男性はいませんか? それはもしかしたら女性のアナタが男性に伝わらない話し方をしているかもしれません。発売3カ月で12万部を突破した人気本、五百田達成さんの著書『察しない男 説明しない女』から学んでみましょう。

会議での伝え方

NG : 「私はこう思うのですが…でも、こういう考えもありますし…」
→ 「いろいろ意見があると思いますが要するに…」

女性は脳の構造上、膨大な量の情報と感情をやりとりさせてしまうため、つい発言に自分の気持ちや思いを入れてしまい、会議でも「おしゃべり」的な話をしがちです。それに対して男性は「効率が悪い」「脱線するな」とイライラしてしまう。そこで、会議では「要するに」「結論から言います」など要約し論理的に聞こえる話し方がいいでしょう。

褒め言葉の伝え方

NG : 「あのプレゼンの時はいろいろ大変でしたけど勝てて良かったですね」
→ 「あのプレゼンで○千万円の契約を取れるなんてわが部署初ですね」

仕事に対して男性は結果、女性は過程を重視しがちです。例えば、部署が一丸となってプレゼンを通し契約を取れたとき、男性はノルマを達成し数字が取れたことに喜びを感じ、女性はチーム全体で目標を達成できた気持ちの部分を大切にします。それは、女性が脳の特徴により男性よりも記憶力がいいとされているため、記憶と感情をセットに覚えているからです。半面、男性は準備期間などプロセスのことは忘れてしまいがち。ですから、男性に対してプロセスを褒めるよりも、何度でも確認できる結果・数字を出して褒めるほうが心に響くのです。

雑談での伝え方

NG : 「友人から聞いた話なんですけど、最近、○○というお店の○○が人気で、すごく面白そうだなと思ったんですけど、でも、実際はどうなのかな…」
→ 「最近ニュースで話題になっている○○ですが」

男性と女性は会話の目的が違います。女性は「おしゃべり」そのものを続けるのが目的で、自分がその時どう感じたかを強調し「ラリー」を長く続けたいもの。一方、男性の会話は「試合」で結論=答えを出せば勝ちであり終了です。ですから、女性のおしゃべりラリーに「結論は何?いつ終わるんだよ」と思われてしまいます。なので、男性との会話は最短距離で結論にたどり着くように話すこと。特に男性はニュースや情報から会話をスタートさせると客観的な姿勢の会話だと判断し耳を傾けてくれるようになります。

『察しない男 説明しない女』■本紹介

『察しない男 説明しない女』
五百田達成 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン

キャリア・心理カウンセラーである著者による職場やプライベートにおける円滑なコミュニケーション術を伝授。本書はコミュニケーション上における男女の違いをわかりやすく記し、お互いが理解できる方法を教えてくれる。