忘年会・新年会シーズンを乗り切る「ちょい足しダイエット」

2014年12月18日

忘年会・新年会シーズンを乗り切る「ちょい足しダイエット」
忘年会、新年会、歓送迎会…と、何かと飲み会が増えるこの季節。カロリーオーバーが気になるけれど、美味しいものもガマンしたくない…。今回は、そんな悩める働く女子に朗報です。食べたいものをガマンするのではなく、何かを“ちょい足し”することで、効果的にダイエットできる手法。提唱する、『大人のダイエット研究所』代表の岸村康代さんに、とらばーゆ読者へのアドバイスをいただきました。

飲み会前に●●をちょい足し

最近話題の「食べる順番ダイエット」。野菜、きのこ、海藻など食物繊維を豊富に含むものを最初に食べることで糖質の吸収を抑えて血糖値の上昇をゆるやかにし、脂肪を蓄えにくくするダイエット法のことですが、これを飲み会のお店に行く前から始めるのが、ここでの「ちょい足しワザ」です。

方法は簡単で、出発前に「トマトジュース」をコップ一杯飲むだけ。ほかの野菜や果物をミックスした「野菜ジュース」は糖質が豊富なものが多いため、トマトジュースを選ぶようにしましょう。トマトが苦手な人は豆乳ドリンクでもOK。乳製品も血糖値の上昇を抑える効果があるので、甘さ控えめのヨーグルトなどもおススメです。

飲み会中は「お酢&野菜」をちょい足し

乾杯!が済んだら、フードは野菜・きのこ類・海藻から。コースメニューの場合は、たいてい前菜やサラダから出されますので、その順に従って野菜を最初におなかに入れるようにすればOKです。

アラカルトの場合は、「野菜&ネバネバ&お酢」が最初のメニュー選びのキーワード。山芋やオクラ、納豆などのネバネバしたものは、粘り成分のムチンが糖質や脂質の吸収を抑えてくれます。お酢にも血糖値の上昇を抑える効果がありますので、酢の物やピクルスがあれば最初に頼むといいですね。

飲み会翌日は、リセットのチャンス

飲み会後は「カラダのリセット」をテーマに、次の3つのポイントで自分をケアしてあげましょう。

① 摂りすぎたカロリーをリセットする。
② 腸内環境をリセットする。
③ 二日酔いのダメージをリセットする。

3つすべてに効果的なのが「野菜のシャワーを浴びる」こと。ここでは「ちょい足し」ではなく、「シャワーを浴びる」ように野菜を食べる日を作りましょうということです。

①~③をそれぞれ見ていくと…
については、ご飯は茶碗に軽く一杯(150g)でも約250カロリーありますが、レタスやキュウリ、トマトなどの生野菜サラダなら、丼一杯でも100カロリー程度(ドレッシングのカロリーは除く)。ご飯を少し減らし、野菜でおなかいっぱいにすることで、簡単に摂取カロリーをリセットできます。

の腸内環境リセットは、食物繊維の摂取がカギ。なかでも意識してほしいのが、腸内の善玉菌のエサになる水溶性食物繊維のオリゴ糖です。野菜ではタマネギに多く含まれます。調理中に溶け出しやすいため、みそ汁やスープなど汁ごといただくメニューがいいですね。

二日酔いのダメージ対策は、とにかく水分を摂ること。二日酔いの原因物質を排出したり、脱水状態の体をダメージから守るためにも、水分豊富な生野菜はやはりおススメです。また、トマトに含まれる水溶性の成分がアルコールの代謝を助けるという報告が最近され、注目を集めています。物質名は未特定ですが、水溶性成分の摂取はジュースが最適。飲み会の前後に「トマトジュースを一杯」と覚えましょう。

岸村康代さん岸村康代さん
大人のダイエット研究所 代表
管理栄養士/シニア野菜ソムリエ
大妻女子大学家政学部食物学科卒業後、商品開発、病院での指導などを経て独立。日本野菜ソムリエ協会ビューティーフードプログラムを監修する傍ら、商品開発、講師、執筆、メディア出演など多方面で活動中。2014年“忙しい大人を食で助ける”をテーマに、大人のダイエット研究所設立。著書に『岸村式食べちゃダメなものはない!ダイエット』(メディアファクトリー)。
オフィシャルサイト http://power-food.jp/
大人のダイエット研究所 http://otona-diet.jp/