転職トレンドレポート2008 転職活動にかけた時間はどれくらい?

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景気後退のニュースが飛び交う毎日ですが、 「今、転職できるのか?」「なかなか内定がもらえないのでは?」と心配する声も聞こえてきそう。そこで、この1年、『とらばーゆ』を使って転職した人たちの転職活動のようすを探ってみました。
*2007年9月〜2008年10月に実施した、『とらばーゆ』の転職経験者を対象にしたアンケートをもとに作成。有効回答数702人。

転職活動をスタートし、 退職するまでにかかる時間は?

1カ月以上〜2カ月未満だった人が全体の26%で最多
2007年9月から2008年10月までに転職した女性へのアンケート結果を見ると、転職活動にかけた時間で、最も多いのが「1カ月以上〜2カ月未満」だった。2位以下は「2カ月以上〜3カ月未満」、「2週間〜1カ月未満」の順。さらに、2カ月未満で転職活動が終わった人は、全体の半分にものぼることがわかった。3カ月未満だった人を含めると、全体の7割にもなるため、3カ月が転職活動の一つの目安になると考えていいよう。意外と短いと感じるのでは?

みんな、何社に応募しているの?

転職経験者のうち、50%が3社以上に応募
転職成功者のうち、半分以上が3社以上に応募している。そのため、1〜2社応募して不採用になっても、めげる必要なし! 1〜2社不採用だったとしても、「自分には向いていない」と思わず、やりたい仕事の求人を見つけたら、どんどん応募しよう。また、人気が集中しているオフィスワークでは、なんと3社以上応募した人が7割で、6〜10社応募した人が約3割で最も多かった。 応募し続けるか、広い視野で職種選びを再考するか、じっくりと考えたいところ。
ただし、職種や経験の有無により転職活動にかける時間は異なる。 下のデータを見ながら、転職活動に必要な時間の目安を知ろう。

未経験転職と経験転職を比較!未経験職種への転職は、経験職種への転職と変わらないスピードだった!

『とらばーゆ』を使って転職した人の中で、702人中、561人が未経験の仕事への転職だった。それは、全体の約8割という多さ。 ただ、「未経験の仕事に応募すると、転職活動期間が長くなるのでは?」と心配しているとしたら、驚く結果がでている。なんと、経験職種に応募するケースと、未経験の職種に応募するケースでは、転職活動にかける時間に差が見当たらなかった。しかも、アルバイト雇用ではなく、正社員雇用の求人に応募したケースの話。未経験でも、時間をかけずに、正社員が狙えることは可能なのだ。

データ

【職種別】 転職活動にかけた時間はどれくらい?1カ月以内に活動が終わる順は、1位販売・サービス系、2位医療事務、3位ホテル・ブライダル・旅行だった!

転職活動にかける時間は、自分の意思だけでなく、求人数に影響を受けるもの。求人数が少ない職種を希望していれば、“時間をかけて活動しよう”と思うだろうし、求人数は少なくないが、希望者が多ければ思った以上に時間が必要になるもの。そのため、転職活動が早く終わる職種は、ランキング上位の職種のように求人数と求職者のバランスが取れているものとなる。 『とらばーゆ』で人気の事務に転職した場合、1カ月以内に活動が終わって退職したのは、2割。上位職種の場合、4割〜3割だったのに比べると、活動に時間が必要なのがわかる。

データ

【年齢別】 転職活動にかけた時間はどれくらい?転職活動が短くなる要因は、年齢ではなく“どれだけ条件が固まっているか”と“活かしたい経験があるか”

1カ月未満で転職活動を終わらせた人は、20代前半が27%、20代後半が21%、30代前半が28%と、20代前半と30代前半は、転職活動期間が短い人が同じくらいだった。これは意外に感じる人もいるのでは? 仕事探しにかける時間は、年齢ではなくどれだけ条件が固まっているか、経験を活かすのかどうかに影響を受けるもの。20代後半は一定の仕事経験を積んでいるので、これまでの経験を活かすのか、未経験の仕事にチャレンジするのか迷う人が多いと考えられる。そのため、他の年代よりも転職活動期間が短い人が少なかったよう。

グラフ

転職活動期間を決めるのは、自分でもある!

転職活動が長引くと、自分のせいにして落ち込むこともあるかもしれない。けれど、このレポートを読むと、活動期間の長さに関係するのが、求人数に対する応募者の数や、転職活動をしようと決めたときに、どれだけ自分の中で条件が固まっているかであると気付けたはず。初めて転職する人や、仕事がない期間を作りたくない人には、計画的に転職活動をするための目安になったのでは? 今後、転職活動に関するデータを月1回更新していくので、ぜひあなたの活動に役立ててほしい!
取材・文/編集部、デザイン/河村俊子