【職種図鑑】介護福祉士・社会福祉士

2010年01月01日

高齢者や身体に障害のある人を専門知識と技術で支える国家資格

【職種図鑑】介護福祉士・社会福祉士

仕事内容は?

介護福祉士は、福祉の専門知識と医学的な介護技術を持ち、施設または在宅で介護を支援する仕事です。入浴や排せつ、食事など身の回りの世話を行い、できるだけ自立した生活が送れるように手助けをします。人の役に立ちたいという思いがあり、介護される人の悩みを理解できる人が向いているでしょう。就業場所は、特別養護老人ホームや介護施設、身障者のための施設、児童福祉施設など。社会福祉士(ソーシャルワーカー)は、心身に障害のある人や寝たきりの人などの相談に乗り、生活に必要な援助を行います。具体的には生活・教育・医療費などの受け取り・支払い、補聴器や車いすなどの支給、介護職員の派遣など。支援する相手や家族など多くの人と関わるため、人と接することが好きなことは必須。相手の話をよく聞き、相手を理解するコミュニケーション能力はもちろん、相手とじっくり向き合い、深い信頼関係が築ける人が向いているでしょう。医療施設、障害者や高齢者のための福祉施設などで広く求人があります。

必要なスキルは?

介護福祉士は、2015年度から一定の教育プロセスを経たあとに、国家試験を受けて資格を取ることになりました。受験資格を得るには、?福祉系高校を卒業する、?特定高校を卒業し実務経験を9か月以上積む、?大学の福祉系学部や社会福祉士・保育福祉士養成施設などで必要な科目を履修し、さらに指定の養成施設で1年以上学ぶ、などの方法があります。社会福祉士も国家資格が必要で、仕事をするためには社会福祉原論、老人福祉論、心理学や法学など、幅広い知識が必要です。介護福祉士も社会福祉士も、福祉に対する情熱を持って仕事に向き合っている人が多いのが特徴です。相手の立場に立ってものを考えられることや、相手を包み込む包容力や忍耐力などもあると役立ちます。

活かせる経験やスキル

・国家資格(介護福祉士、社会福祉士)
・保険・医学知識
・ホームヘルパーなどの介護職経験
・福祉関連の実務経験
・コミュニケーションスキル

転職お役立ちデータ

●転職難易度 … ★★★☆☆
●平均給与 … 18.9万円
●求人募集の未経験OK比率 … 51.4%
●活躍の場
・1位 … 福祉関連 63.8%
・2位 … 医療(その他) 18.9%
・3位 … 人材派遣 5..6%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計

身に付くこと、キャリアステップ

介護、福祉に関する知識、技術が身につきます。経験を積むうちに、相手の言葉の裏にある気持ちを汲み取る力もつくでしょう。施設で働いている場合、リーダーや介護長、施設長などのマネージャー職にステップアップしていく道があります。ほかには、介護福祉士は実務経験を5年以上積んだ後に、介護を必要としている人や家族からの相談を受け、介護のケアプランの作成を行うケアマネージャーを目指すという選択肢もあります。高齢者福祉の現場では介護保険施設における生活相談員、障害者福祉の現場では障害福祉サービス事業所の生活支援員など、ほかにも幅広い活躍の場が広がっています。

この仕事に就く人のナマ声!

・子どもがいて急な休みがあっても理解がある。産休もとれる。(27歳/神奈川県)
・関わる人からの感謝の言葉が多い。(24歳/兵庫県)
・自分の好きな分野でスキルを身につけることができそう。(36歳/千葉県)
・PCで書類を作るときや、皆さんの前で話をするときなど、事前準備が大変!(26歳/東京都)
・給料が上がり、自分の時間がもてるようになった。(32歳/愛知県)
・人員が少ないときは体力的に疲れる。(34歳/埼玉県)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査

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