「業務請負」の用語解説

2013年09月27日

■業務請負(ギョウムウケオイ)

民法上の請負契約(仕事の完成に対して報酬を支払うことを約束する契約)に基づき、他者から仕事を請け負うこと。企業と従業員の間で請負契約または業務委託契約を結んだ場合、従業員は社員ではなく「業者」となるため、健康保険や厚生年金、雇用保険等の保険料の負担義務が生じません。

また、労働基準法などの労働関係法令が適用されなくなるため、割増賃金の支払いや、年次有給休暇の付与、解雇予告の手続き、健康診断の実施、最低賃金の保障なども対象外となります。さらには、社員であれば簡単に解雇をしたり、賃金を引き下げたりすることはできませんが、請負(業務委託)の場合は当初契約書で取り決めたルールに基づき、契約を打ち切ることも可能です。