スペシャルインタビュー 桐谷美玲さん

2015年09月01日

桐谷美玲さん女優、モデル、キャスターと幅広い活動をしている桐谷美玲さん。それぞれの仕事への思いや苦難の乗り越え方。そして、20代後半に向かって考えている自分のライフプランのことなどをうかがってみました。

―――桐谷さんは女優、モデル、キャスターと様々な顔をお持ちです。キャスターの仕事は始められて3年を過ぎましたね。
(桐谷さん)「インタビューは今でも緊張しますし難しいですが、最初の頃に比べれば、どう聞けば相手が話しやすいか、などを考えられるようになりました。3年の間で多くの方を取材させてもらったことで自分の知見や興味の範囲が広がったと思います」

―――それぞれの仕事は、まったく別の気持ちで取り組んでいるのですか?
(桐谷さん)「まったく別ですね。キャスターは同世代の視聴者を代表して疑問に思ったことを素直に聞いて、自分の言葉で分かりやすく伝えられるように心掛けています。時事問題と視聴者のかけ橋になりたい気持ちが強いですね。モデルはもともと洋服が好きなので、カワイイ洋服やキレイなメイクで普段とはまったく違う自分になれるのが楽しい! 自分の知らない表情がどんどん出てくるし、こう撮られたいと思って、その思いが一致した写真が仕上がると嬉しいし。すごくおもしろいですね」

―――女優は?
(桐谷さん)「いつまでたっても不安で難しい仕事ですね。楽しいことも多いんですけど、考えたり悩んだりすることも多い。今回、主役を演じた映画『ヒロイン失格』では苦手なダンスシーンもありましたし」

―――なぜ続けているのですか?
(桐谷さん)「どんな仕事でも苦手な部分ってありますよね。でも、“明日、ダンスシーンの撮影だ、苦手だから嫌だな”と思っていても、実際にやれば楽しいんですよ。苦手なことがあっても、最終的には楽しいと思える。続けている理由はそこですね」

―――苦手なことを乗り越えるコツはありますか?
(桐谷さん)「何か楽しいことを見付けて実践するようにしています。例えば、難しいシーンの撮影の日はランチで美味しい物を食べようとか、新しいシャツを着て気分をあげようとか。どんな仕事でも自分が得意なことばかりやればいいことなんて決してないですよね。苦手なことでもやらないといけないのなら、楽しいことをプラスする。これを実践するようになって、私自身も気持ちが楽になりました」

桐谷美玲さん
―――『ヒロイン失格』は桐谷さん自身が原作漫画のファンだったそうですね。
(桐谷さん)「ファンだったからこそ、主役が決まって嬉しい反面、プレッシャーもありました。それに、25歳で高校生役ですからね。監督からは“ギリギリアウトだね”って(笑)」

―――アウトなんですか(笑)。桐谷さん演じる、松崎はとりは変顔がトレードマークですが、映画でも実践されたんですよね。
(桐谷さん)「私、変顔が好きなんですよ。漫画を読んでいた時から家で勝手に真似していたぐらいなんで(笑)。原作を描かれている幸田もも子先生も鏡で自分の変顔を映しながら描いているそうなんです。だから、撮影現場に先生がいらっしゃった時は“この顔を作りたいんですけど”と聞いて“この顔は鼻の下を思いきりのばして!”と具体的なアドバイスをもらっていました」

―――桐谷さんは今年26歳になる年ですが、仕事、恋愛、結婚など人生のライフプランは描いていますか?
(桐谷さん)「理想は28歳で結婚して30歳までに子どもが欲しい! 最近、周りの友人たちがどんどん結婚していくので、ちょっと焦っていますね。この間、高校時代から仲の良い友達に“今年の年末に結婚するわ”とサラッと言われた時は“え~~っっ!!”って。みんな、大人になっているなと(笑)」

―――理想のライフプランは子育てをしながら仕事をする…でしょうか?
(桐谷さん)「専業主婦に憧れはあります。母親が私が生まれて仕事を辞めて、ずっと一緒にいてくれたから、その影響がとても強い。私が小学3年生ぐらいになって、母は仕事に復帰したんですけど、子どもが幼い時期は一緒にいてあげたいなと思いますね」

●Profile
きりたにみれい●1989年12月16日生まれ、千葉県出身。2006年映画『春の居場所』で女優デビュー。2012年から『NEWS ZERO』火曜日キャスターに抜擢され新境地を開いている。9/2配信スタートのNetflixオリジナルドラマ『アンダーウェア』で主演を務める。

●映画紹介
ヒロイン失格『ヒロイン失格』
9月19日(土)全国ロードショー

極松崎はとり(桐谷美玲)は幼なじみの寺坂利太(山崎賢人)に片思い中の高校生。しかし、利太がクラスのイケてない女の子と付き合いはじめ、自らをヒロインだと思って疑わないはとりが大暴走。そこに校内一のモテ男、弘光廣祐(坂口健太郎)が絡んで三角関係が始まる。

インタビュー・文/中屋麻依子 撮影/横浪修