ラララとらばーゆ総研~英語のスキル、どのくらい必要?

とらばーゆ100人調査
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お題
外資系企業に勤めるOL100人*「英語のスキル、どのくらい必要?」
「現社(外資系企業)への応募条件だった
英語スキルは?」
グラフ01
「現社(外資系企業)への応募時の自分の
英語スキルは?」
グラフ02
※調査会社によるインターネット調査を2008年3月に実施。対象は関東・東海・関西エリアに在住の外資系企業に勤務する女性100人。
とらねこのつぶやき

今回の調査でわかったのは、「外資系=英語ではない」ということ。外資系といっても、部署によっては英語力が不必要ということもあるんだね。だからこそ、外資系企業に転職したいと思っている人は、「外資系に勤めたい」のか、「英語を使って仕事をしたい」のか、ちゃんと考える必要がある。

そして、「英語を使って仕事をしたい」と思っている人ならば、「英語を話す機会が欲しい」のか、「英語を使ってビジネスがしたい」のか、はっきりさせよう。

というのも、「英語は手段であって仕事ではない!」から。結局、英語ってただのツール。大事なのはそこから先、英語を使って何ができるのかなんだよね〜。

だからこそ、応募する際には、英語のスキルを武器にするのではなく、英語もできるけど、それを使って「こんな仕事がしたい」という気持ちを伝えることが重要になってくる。つまり、応募動機だよね。

今回の先輩たちの声、かなり参考になったんじゃないかな。これから外資系企業への転職を考えている皆さん。ご健闘をお祈りいたします!

外資系といっても必要な英語スキルはさまざま。
TOEIC600点未満の人にもチャンス!

「英語を使える仕事をしたい!」と思ったときに、まず思い浮かぶのは外資系企業。そこで今週は、外資系企業で働くOLさん100人に「応募の条件だった英語スキル」と「自分が応募したときのスキル」について聞いてみました。

まず、「応募の条件だった英語スキル」では、「英語スキルは明記されていなかった」という人が49人。そして次に多かったのは「日常英会話ができる程度」で17人。具体的に応募条件としてTOEICや英検などがあったという人は少数派でした。

また、「自分が応募したときの英語力は?」という質問では、「TOEIC800点以上」の人が21人、「日常英会話ができる程度」の人が19人、「TOEIC600点未満程度」の人が12人という結果に。

ちなみに、一般的には求められるTOEICのスコアは、簡単なメールや電話ならTOEIC600点程度、交渉まで行うならTOEIC700〜750点程度、レポート作成などまで任される仕事ならTOEIC800点。

とはいえ、「TOEICのスコアだけ高くて、実際には現場で使える英語力がない人が多い」と嘆く人事がいるのも実情。

そこで、今回のナマ声では、今まさに外資系企業で働いている先輩という立場から、「外資系企業での英語事情」についてコメントをもらいました。参考にしてみてね。

「外資系企業での英語事情」を教えて!
英語力よりも考え方とプレゼン力が大事。理論的に効果的にポイントを説得する話し方でないと、英語がしゃべれても通じない。(31歳、ソフトウエア、SE、応募条件:ビジネス英語ができること、実際の英語力:TOEIC800点以上)
採用面接に外国人による英語面接まであったのに、実際の職場は9割以上日本人、使用言語も当然9割以上日本語。ちなみに外国人はトップの方の偉い方々だけで、そういう人にはちゃんと専属の通訳兼アシスタントがいるので私たちが英語を話す必要もなし。英語を使って仕事をしたいなら、事前に実際の外国人比率や、肩書を確認するべきだと思います。(30歳、金融、その他事務、応募条件:なし、実際の英語力:TOEIC750 〜800点未満程度)
英語を使うのは、海外の偉い人から業績に関する英文メールが来るときくらい。それも、ネットの翻訳サイトを利用して大まかな話の内容を確認して済んでしまいます。(30歳、製造業、SE、応募条件:なし、実際の英語力:TOEIC750 〜800点未満程度)
社内公用語は英語ですが、いろんな国の人がいるので、アメリカ英語だけじゃなく、イギリスやオセアニア、アジア訛りの英語にも慣れる必要が。あと、英語を使える仕事という認識だけで外資に入ってしまうと苦しむと思います(なぜなら英語はできて当たり前だから)。英語+α(特技でも何でもいい)を持っていないとダメですね。(24歳、情報サービス、総務、応募条件:TOEIC800点以上、実際の英語力:TOEIC750 〜800点未満程度)
英語が使えると情報量が多くなって仕事に有利だけど、その半面、英語だけでできる仕事はほとんどなし。日本語がきちんと話せることも重要です。(36歳、メーカー、マーケティング、応募条件:なし、実際の英語力:TOEIC650〜700点未満程度)
外資系=英語ではありません。英語はコミュニケーションスキルのひとつなので、あまりにそれを武器に思っているような人はバカにされるし、日本で働く以上きちんとした日本語を話せることが大事。勘違いしている人が多くて本当に困ります。(30歳、金融、一般事務、応募条件:日常英会話ができる程度、実際の英語力:TOEIC650 〜700点程度)
英語が使えるからうまくやれるとは限りません。むしろ英語を母国語とする人たちの物の考え方を知る必要が大いにあります。(29歳、保険、一般事務、応募条件:その他、実際の英語力:英検2級程度)
会社の中でも職種によって必要とされる英語力はさまざま。社員の中には、社内文書の翻訳を社外に発注していたりする人もいます。仕事に英語を使うことに特別な意味はなくて、日系であろうが外資系であろうが、何の言語を使おうが、一番重要なのはどれだけの成果を出すか、です。(34歳、ソフトウエア、通訳・翻訳、応募条件:なし、実際の英語力:その他)
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構成・文/堀家由紀子、デザイン/河村俊子